Peaked Lapel Jacket & Trim Trousers
素材は1900年代の初頭のフランス製のジャケットを解体して組織を作成したウール×コットン×リネンのオリジナルシャドーストライプ。
August sander “People of the 20th century” に出てきそうなこちらのジャケットはVintageと云うよりはAntique、といった方がしっくりくる、クラシックオーラ全開の重厚な素材感です。
凹凸感のある2重織りのような組織で、写真で見るよりストライプ感は強くなく、5m先からだと撚り杢のような見え方でしょうか。
ヨーロッパビンテージを多数取り扱う*A VONTADEの販売店様でも
『この辺りの素材感のモノはたまに出るけど、着れるサイズやシルエットが中々ない』
との事で展示会でも大変ご好評頂きました。
素材が放つ重厚感に加え、ピークドラペルというハードル高めのデザインに若干怯むお客様もいらっしゃいますが、実際着てみるとピークドラペルジャケット特有の『イキッた』表情はまるでないですね。
上衿先と下衿先に差寸がほぼないので、一見ショールカラーのようにも見えますし、ピークドラペルには珍しいパッチポケットを採用したデザインが全体の印象をマイルドに仕上げてる気がします。
段返りの3つ釦、袖は本切羽、裏地は背抜き(※前身頃と袖裏は裏地が付きます)でジャケットとしての抜かりないディティールは当然のようにサラッと装備。
襟腰はレザーで切り替えており、衿を立てた際のアクセントになっています。
同素材のボトムはスラックスタイプのテーパードの効いた綺麗なシルエットで防寒性の高い1本です。
ウールメインの素材ですが、こちらは裏地は付けていません。肌の当たる裏側にコットンがメインに来るように組織していますので、よぼどウールに敏感な方以外は、素肌に問題なく履けると思います。
初めはややごわつきがある硬めの素材ですが、着ていくうちに徐々に馴染みます。
パリッと着ていただいてももちろん◎ですが、個人的には徐々に皺が入り、やや生地が垂れてきたぐらいが一番魅力的な表情になる気がします。
店頭では単体の着こなし提案もさせていただきますので、是非店頭にて現物をご試着しにいらしてください。
ご来店の程お待ちしております。
モデル身長172㎝、体重56㎏、サイズ共にSサイズ着用。