5 Pocket Jeans -Regular Fit-
*A VONTADEを含め、ここ数シーズンワイドなパンツが主流の中、お取引先様含めリクエストの要望が多いレギュラーの5 Pocket Jeans。
お客様の中でもそう云った声をちらほらと耳に挟みます。
デニム生地での5 Pocket Jeansは*A VONTADEとしては数年振りとなるリリースとなり、熱いラブコールにより待望のリリースです。
本日は『5 Pocket Jeans -Regular Fit-』のご紹介です。
素材は経糸にジンバブエの長綿、緯糸には品種改良される前の天然の茶綿を使用した13.5ozのオリジナル・セルビッチデニムを採用。
以前こちらでご紹介したWW2 Denim Jacket Ⅱと同素材となります。
一般的な綿よりもブラウン色にモノを使用する事で、色落ちした時の色が深みのある美しいフェードブルーになるのが特徴です。
経緯糸ともに茶綿を使用している為ため通常のデニムに比べ、少し黒がかった奥深い色味となっています。
ヴィンテージデニムのムラ形状を分析して紡績されたこちらは、仕上げで通常は毛焼き+スキュー(ねじれ防止)+防縮の3工程をするのですが、ヴィンテージのキバタデニムの風合いに寄せる為に、毛焼きとスキューの工程を省いていますが、現物は製品洗いで少し捩れがでるよう特殊なサンフォライズ加工を入れています。
そうする事で縮率を最小限に抑え、ヴィンテージデニムのような毛羽立ちや撚じれを意図的に作れるようにしています。
デザインは501XX後期型を参考に作成した5ポケットジーンズ。
ヴィンテージでは高根の花で中々手の出る代物ではありませんが、ビッグEや66モデルなどお持ちの方も多いかと思われます。
フロントはボタンフライで、バックポケットのアーキュエイト、ビスネームなどを排したシンプル且つミニマムな印象ですが鋼鉄製のオリジナルタック釦や、ヌメ革のレザーパッチ等の付属品含め、縫製面に注力しています。
股上は浅すぎず腰回りにややゆとりがあり、気持ちテーパードがかったクセの無い綺麗なストレート。
ジーンズに出会い30年弱経ちますがルーズなストレート、スリムフィットなど様々なモデルを穿いてきましたが、何周か回って落ち着くシルエットとでも云いましょうか、安心感のあるバランスの良い1本、『501の完成形』をモデルにしているだけに安定感のある仕上がりとなっています。
私が穿いているサイズは32×30で今回はレングス30のみで統一されており、お直しに出すかそのままで穿くかの絶妙なレングスとなっています。(M寸股下77㎝)
ウエストも36までの展開ですので、ワードローブのデニムと差別化するようでしたらサイズアップも雰囲気あって良いかと思います。
縫製面ではフロントポケット周りにはオレンジ、カンヌキには黒カン、ウエスト回りや裾などにはイエローステッチなど縫製箇所に応じて6番糸から30番糸を使い、芯がポリエステルで外側がコットンの強度の高い3色のコアヤーンを使い分けています。
2枚目の写真で確認は出来ますがフロントボタン脇は通所『Vステッチ』と呼ばれる切り返しがされており、股下にはバータック、サイドステッチは20㎝と当時の縫製を参考に細かく丁寧に仕上げています。
裾同様にコインポケット裏もミミ使いとなっており抜かりないディティールとなっています。
ワイドパンツやミリタリーパンツが主流の中、たまにはシルエットに変化を求めて触手が反応してしまう『Regular Fit』。
色やシルエット、サイズ感で楽しめるのデニムの魅力の1つ、ご自身のデニムコレクションの仲間入りを懇願いたします。
所謂ご飯的感覚なベーシックパンツはトレンドの中心には居ませんが、いつの時代も不滅です。
■ 5 Pocket Jeans -Regular Fit- ■
material/100% Cotton
color/INDIGO
size/30×30,32×30,34×30,36×30
price/¥23.100(Inc Tax)
5 Pocket Jeans -Regular Fit-商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=166137958
Bricklayer Horii