Jungle Fatigue Jacket -Modify-

USミリタリーの王道と申しますか、長年の間定番として君臨してきたジャングルファティーグジャケット。

近年では古着市場でも高騰を見せ枯渇状態になりつつあるジャケット。

昨年『M4752』トラウザーを一緒に作成しました、アニキこと片野英児さんが着用して人気が沸騰している印象も受けます。

マイナーな存在ながらも通好みが愛用している『BDU Jacket』は何シーズンかリリースし好評を得ましたが、*A VONTADEとしては初となり、満を持しての『Jangle Fatigute Jacket』のリリースとなります。


素材は先染めの100番糸を双糸にして作成されたツイル地。

経糸と緯糸の色味を変える事で光の反射により玉虫調に色目が変化します。

仕上げにガス焼きにより糸の毛羽を焼ききる事で、サラッとした質感に加え、軽さとシャリ感のある強い素材感となっています。

綿100%ですがレーヨン混のようなとろみとドレープ性もあり、強撚糸ながらも多少の伸縮性もあり何とも不思議な素材ですが、シャツジャケットとして扱い易くマッチした生地感かと思います。

バルカラーコート等の少し綺麗目なアイテムにはギャバジンで同じように玉虫調の生地を使うことはありましたが、ミリタリーベースに落とし込むことでドレッシー過ぎずカジュアルすぎない絶妙な表情をみせてくれます。


アメリカ軍がベトナム戦争時に開発した、US ARMY COMBAT TROPICAL JACKET。

通称『ジャングルファティーグジャケット』と呼ばれ、ディアハンターやフォレストガンプなどベトナム戦争を題材とした映画で見かけた事がある方も多いと思います。

こちらのブログをご覧の方は、それ以前にご存じの事と思いますので詳しい説明は割愛致します。

ジャングルファティーグジャケットは、1963年からアメリカ陸軍にて採用され、その後約10年間にわたり製造され、その10年間の間で4度の仕様変更がされ、1st、2st、3rd、4thに分類される事が多く、今回作成されたジャケットは後期モデルをデザインソースに作成されたミリタリージャケット。


ハの字に取り付けられたマチ付きの立体的なフロントポケットが4つ付いている事が特徴的なシャツジャケット。

オリジナルは胸ポケット位置が若干高く、裾のポケット位置との”バランス”や”間”が多少気になる方は多かったはず。

戦闘装備を装着した際に、ポケット内の携行物が干渉しないよう工夫されたポケット位置ですが、街着としては多少”難”があったため胸ポケット位置を下げ、傾斜を緩くし使い勝手の良いベストなバランスにアレンジしています。

ポケット下のドレンホール含め基本的なディティールを踏襲していますが、エルボーパッチやタブ付きの袖は後の後継型とされるBDUジャケットのデザインをミックスし、巧にクロスオーバーされています。

ポプリンやリップストップ生地とは雰囲気が異なり、カジュアル以上ラグジュアリー未満とでも云いましょうか、どのように変化していくかが愉しみです、自分は早速OLIVEをワードローブに組み込みました。

BEIGEは品があり春先には白や生成りのパンツなど軽快に羽織りたくなる良い発色です。

Jungle Fatigueはどちらかと云うとトラウザーが先でしたが、このジャケットも今後活躍してくれそうです。

ミリタリーに抵抗がある方でも取り入れ易いデザインではないでしょうか。

実用品ゆえの使い勝手の良さと機能美の結晶のような無駄の無いデザインは、ファッションアイテムとして広く取り入れられてきた事は周知の事実、是非お試しして頂きたい1枚です。


■ Jungle Fatigue Jacket -Modify- ■
material/100% Cotton
color/OLIVE,BEIGE
size/S.M.L
price/¥37.400(Inc Tax)

Jungle Fatigue Jacket -Modify-商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=166362477

Bricklayer Horii