Melton Short Jacket


アウターの世界では今、ある種の二極化が顕在化しています。

ひとつはこれまでの流れを汲む膝丈のロングコート、そのカウンターとなるショートジャケットの隆盛です。

多数派となっているのはボマージャケットやMA-1、ドライビングブルゾン型といったミリタリー系が主かと思いますが、ウール素材で仕立てたワークテイストなモノにもスポットが当たっています。

*A VONTADEでは以前からショート丈のジャケットをこの時期ご提案していますが、今季ももれなくリリースしており、本日はその中の1つ『Melton Short Jacket』のご紹介です。


素材はブリティッシュウールを使用した90% Wool、10% Nylonのメルトン地。

メルトンとしては多少薄手の部類ですが、英国羊毛特有の適度な硬さのある生地を採用しています。

一言で羊毛と云っても羊も種類は世界でみると3000種類、イギリスだけも60種類を超える様々な羊が存在します。

イギリス、特に山岳地帯は寒くて草木も少なく厳しい環境下の中、身を守るために強く保温性に富んだ毛が育ち、丈夫で型崩れしにくいと言われています。

ブリティシュウールは、クリンプ(ちじれ)が多いことも特徴で、クリンプの多い羊毛を使う事で収縮性が高まり、空気を含んで保温性を高めてくれるので、暖かさはグンバツです。

機能性だけでなく特有の光沢を持ち、見た目も上品で美しいことがブリティッシュウールの魅力の1つかと。


低めに取り付けられた大きなシンメトリーなポケットデザインなど、1950年代のNYPD(ニューヨーク警察)のウールジャケットをモチーフにデザインしたショート丈のブルゾン。

台衿、表衿、身頃裏にはコットンツイルの裏地が付き、袖裏にはキュプラを使用したアウター仕様となっています。

 

トップボタンのみ横並びにボタンが2つ付いており、チンストラップが付くデザインで、スタンドカラーにした際にデザインのアクセントに一役買っています。

更にカフスや衿、前立て、裾に芯を入れて立体感を持たせることで、シルエットがより綺麗になり、このジャケットを硬派な印象に仕上げており、ショート丈といえどもしっかりと寒風を遮る頼りになるブルゾンです。


前身、後ろ身の裾にはタックを入れる事で、全体的に丸みを帯びたシルエットを形成しており、サイドのアジャスターでアレンジ可能となっています。

着丈65㎝(M寸)でGジャンに比べ気持ち長く、身巾も多少のゆとりはあるのでローゲージのニット等、レイヤードは問題ないスペックかと。

スタンドカラーでマフラーを巻いてスタイリッシュに着るのも良いですし、Gジャン感覚でインナー使いとしても取り入れて欲しい1枚です。

1枚で着るのが心もとない方はインナーダウンやコートなど、冬場ならでのスタイリングを愉しむのが◎

アイビーやプレッピーと云ったアメトラに通じる匂いさえ感じるデザインは、コーディネートにすんなりと溶け込むと思います。

■ Melton Short Jacket ■

material/90% Wool,10% Nylon
color/DK.BROWN,DK,NAVY
size/S.M.L
price/¥38.500(Inc Tax)

Melton Short Jacket商品ページ→http://shop.brick-layer.jp/?pid=164253575

Bricklayer Horii