Atelier Long Coat
多くの芸術家や美術家に愛された、フレンチワークコートの定番『アトリエコート』。
作品を作る際に衣類が汚れないよう羽織っていた作業服。
豊かな感性に彩られたフランスのワークウェアは、働く人達の為に生まれ、機能性の求めに応じて考えられたモノであるはずなのに、
『着心地』と『デザインの洗練』を忘れないものでした。
本日はエスプリの利いた『Atelier Long Coat』のご紹介です。
日本が世界に誇る織物の産地でもある『遠州』にて、シャトル機を使い経糸にコットン、緯糸にウールを高密度に打ち込んだコットンウール馬布。
製品洗い加工にすることでシワ感と毛羽が生まれ、表地と裏地の縮率の差でふっくらとした表情に仕上げています。
ウールの温もりや風合いがしっかりと感じられる仕上がりですが、コットンをブレンドする事により見た目以上に軽いことが特徴です。
『40’s French Army Trousers』パラフィン加工の綿100%の馬布に比べ、柔らかさがありハリとコシは健在でパリッとした質感は何物にも代えがたい素材かと思います。
素朴でドライタッチな質感は天然素材ならではの柔らかな風合いです。
1920年代のフランスアトリエジャケットをデザインソースに作成されたロングコート。
フロントには形状や大きさの異なる5つのポケット(胸ポケットの中にもペン刺しポケットがあります)が配され、機能性にも優れたデザインです。
ベーシックな衿の形状で、トップボタンを外せば襟を返してステンカラーやテーラードのような雰囲気で着る事も可能です。
膝にかかる程度の着丈でストンと落ちたラインは体形を選ばず、バックにはスリットが入っています。
衿や前立て、フラップ裏には芯を入れて立体感を持たせる事で、型崩れは勿論、シルエットがより綺麗になり、このコートを硬派な印象に仕上げています。
メルトンなどの厚手のものに比べると若干心許ない生地感ですが、厚手のニットやジャケットの上からも羽織れるように身巾を広く採ってあり、インナーコントロールで冬場を凌げるといった生地感でしょうか。
総裏仕様の裏地(綿100%の高密度タイプライター)が付きしっかりと寒風を遮る頼りになるコートかと。
ボタンは本水牛を使用し裏には革の力ボタンが付き、内ポケットが左右に3つ、寒さに弱い自分も含めて、カイロを入れて暖を取るなんてのも良いでしょうか。
着丈の長いコートは重くなりがちで敬遠されがちですが、見た目以上に軽やかで良い意味で『雑』にも取り扱えるので、サラッと羽織れる分、活躍頻度は高いかと。
ラフに着用し、ヤレ感が出てくる頃が真骨頂です。
この抜け感と申しますか、シンプルでありながらも存在感のある雰囲気は是非試して頂きたい1着です。
利便性やハイテク機能のコートとはベクトルは真逆ですが、夜長に読書をしながらインテリ風に着飾るなんてのも『乙』ではないでしょうか。
■ Atelier Long Coat ■
material/55% Wool,45% Cotton
color/BLACK,CHARCOAL
size/S.M.L
price/¥52.800(Inc Tax)
Atelier Long Coat商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=164492037
Bricklayer Horii