2013年3月6日
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Mountain Force ParkaⅡ
写真は、1953年、エドモンドヒラリー郷とテンジン・ノルゲイ氏が、歴史的なエベレスト世界初登頂を成し遂げた際のワンショットです。
化学繊維が主流では無かった、50年~60年代の登山家や山岳部隊は、
コットンやウールなど、天然素材で出来たウェアを身にまとっていました。
写真のお二方も、コットン製のアノラックを着用されています。
モノクロ越しではありますが、アジのある雰囲気がすごく伝わってきます。。
うまく表現できないのですが、過酷な登山を共に過ごしたこのアイテムが、
すごく身体に馴染んでいて、まるでジャケットが身体の一部になっているかのようにさえ見えてきます。
コットン製ならではの、着古して出た良い感じのくたびれた感が、良いアジとなって出ているのが伝わってきます。
ハイスペックな素材を搭載した昨今のシェルジャケットでは出せない雰囲気ではないでしょうか。。
さて、今回ご紹介させて頂くのは、
その当時をイメージして作られたアノラックパーカーです。
素材は、綿100%で、今回は、馬布(ホースクロス)を使用しています。
ホースクロスとは、乗馬用の鞍が滑らないように、鞍の下に敷かれた布の事ですが、
乗馬の激しい動きに耐えうる程、タフで摩擦に強く、耐久性に優れた生地です。
平織りで高密度に打ち込まれており、摩るとキュッと手に引っ掛かる腰の強い生地で、独特なハリ感があります。
それでいて、思いのほかしなやかな生地感ですので、ゴワツキも無く、それこそ、くしゃっとしてバッグに詰めたりする事も出来るほどです。
色展開は、今季テーマカラーのHARVEST(赤),ROYAL,DEEP NAVYの3色でご用意しています。
定番のDWPオックス地も同じ組織ですが、
それよりは光沢感も無く、ややマットな表情、色感が出ますので、
上品さというよりは、どちらかと言えば粗野なイメージが強い素材です。
気兼ねなくガシガシ洗って頂けますし、
デニムのように、着こめば着こむ程にアジが出てくる事も、この素材の大きな魅力の一つではないでしょうか。
この素材で作られたアノラックは、
最先端な素材、デザインを擁した「イケメン」では無いですが、
最先端な素材、デザインを擁した「イケメン」では無いですが、
その反面、クラシックで素朴なアジのある表情を味わって頂けますので、
そういった雰囲気を好まれる方には、是非着て頂きたいアイテムですね。
被りタイプですので、作りはややゆったりめに出来ています。
170cm、60㎏の私で、非常に寒かった時などは、中にダウンベストを着れるくらいゆとりがあります。
紐が表に出たクラシックなタイプで、そのまま絞ってシルエットに変化をつける事が可能です。
また、アイテムアクセントとしても一役買っています。
万人に好まれるマウンテンパーカーなどと比べて、
好き嫌いかがはっきりと分かれるイメージのアノラックですが、
お店で興味を持って頂いたお客様から
「何と合わせたら良いんですか?」とたびたび聞かれる事があります。
私自身は、どちらかと言えば好んで着用する方なので、
上記のように、スウェットパンツやファティーグパンツなど、カジュアルに合わせる事が多いですね。
アイテムの雰囲気と、ボリュームが出るので、野暮ったくなりすぎないよう、パンツはコンパクトなモノをチョイスします。
特に、夏場にかけては、相性の良いショーツなどとも合わせたいですね。
また、被りの特性上、
どうしてもワンパターンになってしまうので、被りモノなど、小物を上手く使ったり、
素材感や色味、またシルエットなどでメリハリを付ける事で、より着こなしやすいのではないでしょうか。
是非、お試し頂きたいと思います。
それでは、お客様のご来店、心よりお待ちしております。