Denim Zip Jacket
洋服も音楽もメジャーなものがベストなわけでは無く、未完成なものや日の当たらないマイナーなものにたまらなく惹かれてしまう時がありますよね。
そんなマイナーどころでいうと、ヴィンテージを探せばいわゆる”ストアブランド”を多く目にします。
王道のリーバイスなどと違い、より実用性に富んだものからユニークな作りのもの、ワークと日常着の中間のものなど様々で、人気のあるストアブランドだと手が届かないような価格がつくことも。
本日はそんなマイナーな中から魅力を引き出した、デニムジャケットのご紹介です。
『Denim Zip Jacket』
40年代のストア系デニムジャケットをイメージソースに作られたこちらのジャケット。
40~60年代には襟がコーデュロイで切り替えられたものや、内側にブランケットが付いたタイプなど様々なジップジャケットが見られます。
そんな中でも使い勝手の良い一枚仕立てのこちらは、以前ご紹介した”Buckle Back PW Denim Trousers”と同じ、ザラ感の強い11.5ozのセルビッチデニムを使用。
パンツはセルビッチを片倒しにして縫っていましたが、このジャケットはフロントのファスナーテープ裏にセルビッチを使用。
とことん贅沢な使い方をしているのがお分かりいただけるかと思います。
色落ちも非常に綺麗なブルーへと変わっていき、着用できるシーズンも長いことからワードローブの中心になりそうです。
そして目を惹くジッパーの仕様は、オリジナルを踏襲してハトメで留めたものを使用。
現行の洋服作りではまずお目に掛かれない、非常に珍しいディテールです。
ただの留め具にとどまらない、当時の臭いを感じるキーとなるディテールかと。
シルエットは丈の長さに拘り、定番の”WW2 Denim Jacket”より2cm程長い着丈に。
昨今のゆとりあるTシャツやスウェットの上からでも羽織りやすい丈感ながら、長すぎずコンパクトにまとめています。
デニムジャケットは着丈が命と云っても過言ではありませんが、この辺りは流石のバランスです。
入口が斜めについたポケットは使い勝手が非常によく、少しRの付いたアイコニックな形です。
ヴィンテージでは胸元にジッパーがつくワーク感の強い個体も見受けられますが、こちらはシンプルなビジュアルでドリズラーのような雰囲気も。
当時のジッパーはロックが効かず、広げただけで開いてしまう恐れがあった為、上まで留めた際のロックとして襟元にはタブが付きます。
個人的に一番気に入っている腰回りのタブ。
上がこのジャケットで下がよく見かけるタブの仕様ですが、広くループ状に付けられたこちらはデザイン的にも非常に優れており、簡易的に付けられているように見えて歪まないよう剣先にもステッチが入るなど、凝った作りです。
パッと見てのビジュアルは非常にシンプルながら、ジップ、タブ、ポケットと細部に拘りが詰まったジャケット。
一つ一つの拘りが他には無い雰囲気や迫力を生み出します。
癖の無いスッキリしたビジュアルはスラックスなどの綺麗目はもちろん、リネンなど軽さのあるものに合わせても上手くまとまります。
同生地のパンツとのセットアップも男らしさ全開で◎
当時も、単純にメジャー物より安いから。という理由で選ばれる方も多かったとは思うのですが、他者とは被りたくないといった天邪鬼な理由で選んでいた方もいるかと思うと、少し面白くもあります。
王道のGジャンを既にお持ちの方や、他と差別化を図りたい方へは特にオススメしたいジャケットです。
皆さまのご来店、心よりお待ち申し上げます。
■ Denim Zip Jacket ■
material/ 100% Cotton
color/ INDIGO
size/ S, M, L
price/¥31,900(Inc Tax)
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Bricklayer Honma