Gurkha Trousers -Modify-

 

モデル身長172cm、体重57㎏、サイズS着用

 

クラシックな紳士服の起源を探ると、殆どのモノは軍服にそのルーツを見ることができる。

数々の強靭な衣類は軍場で鍛えられてきたのは周知の事実。

一国を挙げて生産していたモノなので、それだけにデザインの完成度や縫製のレベルが高いということ。

ショーツをはじめ様々なグルカパンツをリリースしていますが、本日はイギリス軍のパンツを下敷にした『Gurka Trousers -Modify-』のご紹介です。

 

 

素材は40番糸を3本取り(三子撚り)して高密度に織り上げたツイル地。

3本取りならではのコシのある素材で通常のツイルに比べて綾目の凹凸がくっきりと出ていることが特徴です。

定番のClassic ChinoやType 45 Chinoのツイル地に比べて2割増しの肉感といったところで、多少のウェイトを感じますが穿き心地には全く干渉しないのでご安心を。

 

 

生地に触れると綾目の凹凸をはっきりと感じるほどの畝がしっかりとしています。

見た目に反してツルっとした肌触りで滑らか、独特の光沢感もあります。

コスト高で流通量が少なく、3本の糸を撚りのバランスが取れていないと編み立てた生地が斜行してしまう恐れがある為、技術が必要で管理が難しいとされています。

糸の強度や肌触り、編地のテンション・美しさなど、糸の番手と撚りが商品に与える影響は大きいのです。

 

 

国の数ほど存在するグルカトラウザーですが、Gurka=Britishのイメージが強く、そう思い浮かべる方も多いはず。

今季は60年代のイギリス軍をイメージソースにデザインされたワイドシルエットのトラウザー。

フロントには見栄えのするブリティッシュなインタックを2本入れる事で、腰回りやヒップにゆとりを持たせ、ベルトレスでも穿けるよう、脇にはアジャスターが装備されています。

クロスオーバーするウエスト周りではない為、グルカ特有の着脱問題はクリアされているかと。

US ARMYなどのアウトタックに比べ端正なルックスで引き締まった印象です。

持ち出しの付いたフロントに、ボタン留めの太目のベルトループが前後に3箇所付いており、腰回りが映えるデザインですので、グルカならではのベルトレスでも穿いて頂きたいデザインとなっています。

私の場合はアジャスター調節で腰には掛かるのですが、幾分ゆとりがあるのでハイウェストで穿く際にはベルトを着用しています。(泣)

 

 

股上は深めで裾までストンと落ちたワイドシルエットですが、気持ちテーパードの利いた(M寸裾幅24.5cm)裾幅広めのストレートに近いシルエット。

過度なテーパードも一段落し、トレンドの移ろいとともにストレートに回帰の流れを感じる昨今、新鮮味を感じ良い意味での違和感を心地良く愉しめるシルエットかと。

お客様との会話の中でもそう云ったシルエットや気持ちの変化でストレートを探されている方も増えてきているのも事実。

そうなると自ずと革靴やブーツなどのボリュームを欲してきますので、革棚に眠っていたシューズを引っ張り出してくるのも良いのではないでしょうか。

 

 

納品時にはクリースが利いていますのでスタイリングによって使い分けるのも良いかと思います。

ミリタリーベースで在るが故のデザインや生地・縫製面など日常的に身に着けるに相応しい機能性を持ち、道具として扱えるだけの耐久性は勿論、『経年美』もこのパンツの魅力の1つ。

このパンツに限った事ではありませんが、購入した時ではなく、3年、5年と自身のマイライフを投影していくことで深化していく1本かと思います。

 

 

■ Gurkha Trousers -Modify- ■

material/100% Cotton
color/BEIGE,DK.NAVY
size/XS.S.M.L
price/¥24.200(Inc Tax)

Gurkha Trousers -Modify-商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=163831276

 

Bricklayer Horii