WW2 Denim Jacket Ⅱ


多彩なブランドがラインナップするGジャンは、男女問わず幅広い世代に採り入れられている云わば最旬なアイテム。

一言でGジャンといってもデザインは様々であり、その殆どがアメリカのオーセンティックブランドが、20世紀に生み出したものに範を取っています。

ここ数シーズンショート丈のブルゾンのご提案を幾つか致しましたが、今季も漏れなくスタメン入りです。

秋冬でもリリースした『Gジャン』がブラッシュアップされての再リリースです。

大戦モデルのデニムは迫力(オーラ)があり、力強さがある。

色落ちや風合いが明らかに他のモノと比べ存在感が強いと皆が口を揃えて言う。

そんな大戦モデルに肖り今回ピックした素材は経糸にジンバブエの長綿、緯糸には品種改良される前の天然の茶綿を使用した13.5ozのオリジナル・セルビッチデニムを採用。

一般的な綿よりもブラウン色のモノを使用する事で、色落ちした時の色が深みのある美しいフェードブルーになるのが特徴です。

経横糸ともに茶綿を使用しているため通常のデニムに比べ、少し黒がかった奥深い色味となっています。

ヴィンテージデニムのムラ形状を分析して紡績されたこちらは、仕上げで通常は毛焼き+スキュー(ねじれ防止)+防縮の3工程をするのですが、ヴィンテージのキバタデニムの風合いに寄せる為に、毛焼きとスキューの工程を省いています。

そうする事で縮率を最小限に抑え、ヴィンテージデニムのような毛羽立ちや撚じれを意図的に作れるようにしています。

デザインは1940年代のデニムジャケットをデザインソースにしたGジャン。

第二次世界大戦の中、あらゆるディティール変更を余儀なくされた大戦モデル。

戦時下の物資統制により、アメリカ政府が全ての医療用メーカーに商品を簡素化することを要請した為に、フラップを排除したポケット、ボタン数などを減らすなど簡素化が行われました。

様々なディティールが簡素化される中、大戦モデルだけなぜ肉感のある生地を使用していたと云う明白なエビデンスは残っていませんが、せめて生地感だけでも”しかっかり”したモノを使うというL社がコーンミルズ社に依頼したと云う逸話と申しますかロマンがあります。

フロントボタンは敢えて5つボタンにし着丈を長めに採った、コーディネートを考慮されたデザイン。

オリジナルに比べて5~6cm程度長い着丈といったところで、横長のシルエットでは無いので悪しからず。

袖とシンチバックには打ち抜き式のリベットを付けてあり、フロントは鋼鉄製のタック釦を使用。

イエローステッチと見間違えるようなステッチは、経年変化で退色したイメージで、ライトベージュの綿糸で縫製されています。

フラップ無しの片ポケットは実用性を考慮しやや大き目にし、フロントのプリーツ等はオリジナルを踏襲していますが、プリーツを抑えるステッチはボックスでは無く、2本取りしたシングルステッチにしてオリジナリティーと強度を高めています。

アクションプリーツは簡単にいえばパンツでいうタックのようなディティールで、ステッチはしつけ糸のようなものですので、お腹周りが気に出された方は解けばサイズ拡張するので、推奨はしませんが長い目で見てそんな日が来ない日を祈るばかりです。


一見するとバックストラップの付いたファーストモデルの特徴的なデザインですが、2枚接ぎ仕様のスプリットバック(通称T-Back仕様)になっています。

フロントの見返しとシンチバックには”ミミ”を使用し、バックルタブには滑り止めの付いた真鍮製の2本針バックルが付きます。

ジャストサイズを着るのが美学とされていたGジャンもオーバーシルエットのトレンドの後押しもあり、着丈の長く身巾が広いタイプが好まれる傾向になったのは自然の流れではありますが、サイズバランスを振り過ぎない絶妙なサイズ感・シルエットは*A VONTADEの得意とするところ。


極上の素材を搭載し、オリジナルデザインをベースにしながらもバランスの良い着丈と身巾に調整し、合わせ易いシルエットです。

Gジャンが持つワイルドな側面とは裏腹にリサイズされたシルエットや濃色によりグッと引き締まった印象です。

ヴィンテージラバーには必須アイテムで、初めての方にもご提案したい1枚です。

まだまだ寒空が続きそうですが、今時期から着用するとオンシーズンには良い子に育っているのではないでしょうか。

■ WW2 Denim Jacket Ⅱ■

material/100% Cotton
color/INDIGO
size/S.M.L
price/¥31.900(Inc Tax)

WW2 Denim JacketⅡ商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=166112697

Bricklayer Horii