Explorer Parka


春夏コレクションも徐々に立ち上がり始めたと思ったら、海の向こうでは秋冬の新作が続々と発表されています。

ファッションラバーにとっては甘美の季節、刺激された物欲を開放して新年のスタートダッシュを切りたいところです。

シーズン毎に素材や色味を変え定番と呼ぶに相応しいまでにブラッシュアップされた『Explorer Parka』。

お陰様でお取引先様含め、お客様にも毎シーズンご好評頂いていますミニマムなアノラック『エクスプローラーパーカー』のご紹介です。


素材は綿100%のOrganic Cottonで比較的薄手でソフトでマイルドな生地感は、単体での着用は勿論のことアウターでありながらも、中間着などのレイヤリングの選択肢が広がる取り扱いの良い生地感となっています。

以前のコットンナイロン地も『ヤッケ感』があり好きなマテリアルでしたが、『扱い易さ』や『軽さ』で云えばコットン100%に軍配が上がり、ギア的要素が薄まり洋服としての街着的要素が高まったでしょうか。

60年代のアウトドア・ミリタリーパーカーがデザインソースになっているこちらのパーカー。

クラシカルな佇まいが現在のモダンでアーバンな感じとは一線を画します。

中央に鎮座する大振りなフラップ付きのカンガルーポケットは使い勝手もさることながら、アノラック(被り)でしか表現出来ないデザインの1つ。

あとは何と言っても、布帛の被りモノ、特にアノラックパーカーは単体で着こなしを固めるビジュアルの強さがセールスポイントです。

インナーを多少疎かにしても、その上から羽織るだけで、良い意味で着こなしに『蓋』をしてくれる為、ちょっと近所に出掛ける際など重宝致します。

デザインとしても目を惹くWALDES社のアルミジップは着脱が容易にでき、インナーを魅せたい際や、体温調整などのベンチレーション的な使い方も効果的かと思います。


顎まですっぽりと覆うようにマチの分量を入れてパターンされた大き目なフードは、帽子を着用しても十分に余裕のあるサイズ感です。

身巾は緩く(M寸で64cm)ボリュームを持たせた綺麗なAラインシルエットで着脱に関してはさほど苦ではありませんが、アノラックとしてこのくらいのボリューム感は嬉しいポイント。

脇の下にはベンチレーション(ハトメ)、ポケットは中央より下のみセパレートになったカンガルーポケットです。裄丈も若干長めで袖口のリブで調整可能ですが、袖のたるみ具合も良い感じかと。


ハイテクでもオーバースペックでも無く、むしろローテク寄せですが普段着として様々なシーンに対応し、十分な機能が盛り込まれたファッション的要素のクラシックパーカー。

何と云ってもこのビジュアル、ルックスが一番のアイデンティティかと思います。

必要な要素を必要な分だけ残して調和させること。良いデザインとは全てを削ぎ落すことかと思いがちですが、考えられた結果が削ぎ落された状態と酷似しているだけかとも思います。


現在発売中の雑誌『2nd』Vol.180の3月号に殆ど表に出るこのとないデザイナーが対談形式で、ミリタリー巧者の絶妙なさじ加減を熱く語っておりExplorer Parkaも掲載されていますので、宜しければご覧ください。

■ Explorer Parka ■

material/100% Cotton
color/DK.NAVY,OLIVE
size/S.M.L
price/¥33.000(Inc Tax)

Explorer Parka商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=157248208

Bricklayer Horii