40’s French Work Jacket & Army Trousers


年が明け1月も終わろうとしていますが、デリバリーも加速し春夏商品が少しずつ潤い店内のリフレッシュを行いながら、何を着ようかなんて考えている間に2月を迎えることになりそうです。

先シーズンもご好評頂きました、Buff Clothを使用したカバーオールとトラウザーの入荷があり、カバーオールはディティールを一部変更してのリリースとなります。

フランスの美的感覚が機能面と共に服に落とし込まれたフレンチワーク。

アメリカの実用主義のウェアとは一味違い、エスプリの利いたディティールやセンスが詰まったアイテムにファンも多いと思いますが、本日は『40’s French Work Jacket & Army Trousers』のご紹介です。

素材は遠州にてシャトル機で高密度に打ち込んだ平織り生地にパラフィン(蝋引き)加工を含浸させ硬さを出したオリジナルの馬布(ばふ)を採用。

あまり聞き慣れない生地ですが、乗馬をする際に馬の背に付ける”鞍”を滑りにくくする為に、馬の背と鞍の間に敷く、高密度の綿生地のことを言います。

初めは自立するほどの硬さがありますが、生地の厚みはそれほどでもなく、着用を繰り返すほどにパラフィンが落ちて次第に柔らかくなり、身体に馴染んでいきます。

実際に1年弱着用しましたがごわつきは無くなり、ハリとコシは健在でコーティング(硬さ)が取れ歩く度にパリッとした音が小気味良い感じでとても良い質感・生地感に変化してきました。

摩擦や引っ掻きでチョークマークが発生する場合がありますが、パラフィン加工特有の”アジ”として据えて頂ければと思います。


1930年~40年代のユーロワークジャケットをイメージソースにデザインしたスタンドカラーのカバーオールジャケット。

フロントには大振りなパッチポケットがサイドに2つ、USモノとは違うアイコニックなR形状の胸ポケットが目を惹くデザインとなっています。

4センチ幅のスタンドカラーは首回りがコンパクトに纏まっており、スタンドカラーならではの立体感で色気すら感じる高さに設定されています。

肩や脇のテンションの掛かる箇所には折り伏せ縫い、袖接ぎには巻き縫いと縫製を変え丁寧に仕上げています。

スタンドカラーやカフス付きの袖口など、全体のバランスはフレンチカバーオールといったところでしょうか。

クラシックな雰囲気に合うよう天然素材のナットボタンを使用しており、裏側には力釦が付いています。

パッと見ここですよ、と主張する強いデザインは無く、シンプル且つミニマムに纏まった印象です。

裏地は無く春秋にはアウターとして冬場は中間着として、ここ最近の傾向としてカバーオールやシャツジャケット系の”羽織りモノ”のニーズは多く着用時期が長い為、重宝すると云った声を良く耳にします。

写真では若干分かりずらいのですが、当時のパターンを踏襲し時の目をハの字に取り、後着丈から前身にかけて前下がりのついた立体的なパターンとなっています。

Aラインのシルエットで裾がラウンドしており、襟を返すとテーラードのように見せる事ができ、ボックスシルエットでは無くこういったディティールと前後段差の付いたパターンをカバーオールに落とし込むテクニックは流石の一言。

『素材』が主役ではありますが、クラシックなデザインにマッチしたカバーオールは、ヴィンテージやフレンチワーク好きには垂涎のジャケットかと思います。

見るだけなく着用すると納得して頂けるカバーオールではないでしょうか。

■ 40’s French Work Jacket ■
material/100% Cotton
color/CHARCOAL,NATURAL
size/S.M.L
price/¥35.200(Inc Tax)

40’s French Work Jacket商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=166307676

アメリカ軍のM-65に並び、ミリタリーパンツの傑作と謳われるフランス軍のM-47。

誕生は半世紀以上も前にも関わらず、完成し尽くされたデザインは今でも厚い支持を得ていて、二次市場の価格も絶賛高騰中ですが、ここ最近は他ブランドでも目にするアイテム。

人気が出過ぎたために『流行りのアイテム』という印象が少なからず出てしまいましたが、本来流行り廃りとは無縁にある定番のアイテム。

M-47はそのアイテム自体の魅力もさることながら、『プレミア』『ヴィンテージの枯渇』など、洋服自体とは別の副次的な要素が加わる一方です。


ミリタリーやヴィンテージラバー以外の方にも好まれる『M-47』カーゴパンツ。

ファッションアイテムとしてミリタリーの枠を超えて、今や定番アイテムとして君臨しています。

仏軍が開発した多くのアイテムの中でも最高傑作と謳われるほど、細部に至るまで高い完成度を誇る逸品です。

両脇のフラップ付きのポケットと裾のアジャスターが特徴的なデザイン。

このパンツに限った事ではありませんがこのM-47を作る上でシルエット・生地感・縫製の3つの要素は重要なファクターです。

力量が力量が試されるパンツとでも云いましょうか、『真摯なモノ作り』を謳っているブランドのみ許される作り込みの凄さが、デザイナーの職人気質な人柄にピッタリなトラウザーかと。

2重に取り付けられたボタン、フラップ裏の当て布、サイドポケットは生地を割って縫製しポケット口にはカンヌキ留め、股下の当て布、膝のダブルニーなど、補強を目的に作り込まれた『良い仕事』は挙げればキリが無いほどに丁寧且つ細かく作り込まれたディティールです。


3面マチになっている為、カーゴポケットのボリューム感があり膨らみが他にはないアイデンティティーとなっています。

デザインはトップボタンが2つで深めの股上で太目のシルエットの前期モデルがモチーフですが、シルエットは少しテーパードの利いたフランス軍らしい後期型のシルエット。

デザインは前期でシルエットは後期型の進化型とでも云いましょうか、綺麗で合わせ易いシルエットになっています。

何度か洗濯をし、丈の縮みは若干ありますが個人的には気に入った丈感になった為、サイズ選びは通常で良いかと思いますが、ワイド志向の方はワンサイズアップでも宜しいかと思います。

カーゴポケットやバックポケットはボタンが引っ掛からないようにダブルフラップでボタンが隠れるディティール。

脇には巻き縫いのダブルのチェーンステッチでスパイスを加え、これはまさに『ディティール(縫製)の玉手箱』W。

太すぎず細からずのラインで着用時の美シルエットは甲低の革靴はベストマッチと云えるでしょうか。


今季はNATURALが気分でこちらの色を購入しました。

オリジナルには無いカラー展開にする事で、無骨さは軽減されどこかしら品の良さを伺わせる1本かと。

長々としたブログとなってしましましたが、明瞭簡潔を往かないところもこの『40’s French Army Trousers』の魅力の1つではないでしょうか。

■ 40’s French Army Trousers ■

material/100% Cotton
color/CHARCOAL,NATURAL
size/S.M.L.XL
price/¥27.500(Inc Tax)

40’s French Army Trousers商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=157655512

Bricklayer Horii