2021年2月1日
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S506XXE Denim Jacket
ファースト写真を見てピンと来た方はヴィンテージ通。
*A VONTADEでレザーやコーデュロイで1stモデルは作成した事はございますが、デニムでは初めてのリリースとなります。
通称『大戦モデル』。
第2次世界大戦の中、あらゆるディティールの変更を余儀なくされたS506XX。
戦時下の物資統制により、アメリカ政府が全ての衣料用メーカーに商品を簡素化することを要請したため、
ポケットやボタンなどの数などを省略されました。
ヴィンテージ市場でも最も人気のあるアイテムと言っても過言ではないでしょうか。
本日はWW2 Denim Jacketのご紹介です。
素材は11.5ozのSelvdge Denim。
緯糸にネップ糸を交互に打ち込む事で自然なムラ感のあるクラシックなデニムです。
打ち込みの強さに耐えられず、インディゴ糸の隙間から所々飛び出した緯糸ネップのザラ感など、
デニム通をも唸らせる雰囲気のあるデニムを採用しています。
通常のインディゴに比べ色が深く若干、黒みがかった色味が特徴です。
多くのブランドで見られる大戦モデルは13~14oz前後なので若干ライトウェイトの仕上がりとなりますが、
強撚したインディゴ糸を使う事で、薄手ながらもコシをしっかりと感じるザラ感の強いデニムに仕上がっています。
大戦生地に見劣りしない渾身のデニムと云えるのではないでしょうか。
年代によって様々なディティールに変化があるファーストモデルですが、物資統制された大戦時のモデルの
フロントボタンは通常の5つより1つ少ない4つボタンになりますが、着丈やデザイン面でのアンバランス感は否めないため、
敢えて5つボタンにし着丈を多少長めに採った、コーディネートを考慮されたデザインとなっています。
やはりGジャンの”着丈問題=コーディネート難”の方程式を払拭した、合わせやすい着丈になっているかと思います。
(M寸着丈66㎝、身巾60㎝)
フラップ無しの片ポケット、フロントのプリーツ等はオリジナルを踏襲していますが、プリーツを押さえるステッチはボックスステッチではなく、
2本取りをしたシングルステッチにしてよりミニマルにしポケット部分もリベットを使用せず、
閂止めにした時代背景に見合ったSimplified(簡素化)なディティール。
袖部分のみ打ち抜き式のリベットを付けてあり、フロントボタンは鋼鉄製のタックボタンを使用。
Gジャンのタイプも好みが分かれるところですが、威風堂々たる姿はやはりキングオブGジャンに相応しい顔立ち、単純に格好良い。
フロントの見返しとシンチバックには耳を使用し、バックルタブには滑り止めの付いた真鍮製の2本針バックルが付きます。
この2本針に纏わるエピソードは諸説ございますが、腰を掛ける際には十二分にご注意ください、メーカー保証はございません。笑
イエローステッチと見間違えるようなステッチは、経年変化で退色したイメージで、ライトベージュの綿糸で縫製してあります。
サイズ46以上に見られる背面が2枚剥ぎ仕様のスプリットバック、ヨークや腕部分はダブルステッチで統一されています。
現存するオリジナルの大戦モデルでしたら写真と映像ぐらいでしか拝見出来ない国宝レベル。
モデル身長172㎝、体重57㎏、サイズM着用
品を感じる極上の素材に載せ替え、オリジナルデザインをベースにしながらも
バランスの良い着丈と身巾に調整し、合わせやすいシルエットです。
ヴィンテージのような横長のシルエットでは無いので悪しからず。
今時期では中間着として羽織っても良いと思います。
ヴィンテージラバーには必須アイテムで、以外の方にもご提案したい1枚です。
まだまだ寒空が続くなか、アパレル業界は次なるシーズンへ。
セールに目移ろいしがちですが、春に向けた準備もお忘れなく。
■ WW2 Denim Jacket -11.5oz Selvdge Denim- ■
material/100 Cotton
color/INDIGO
size/XS.S.M.L
price/¥28.000+tax
WW2 Denim Jacket -11.5oz Selvdge Denim-商品ページ→http://shop.brick-layer.jp/?pid=157094352
Bricklayer Horii