M-41 Field Jacket Modify

今日からしばらくは冷え込む予報が出ていますね。


厚手のジャケットも少しずつですがBLOGで紹介していきます。

店頭では既に2017FWの商品が全て出揃っていますので、週末はBricklayerでFWシーズンの洋服を選びにいらしてください。

m41_4.jpg

本日は個人的に気分なミリタリー系から。新型のジャケット、M-41 Field Jacket Modifyのご紹介を致します。
軍物の洋服が好きな方なら「そこを突いて来たか。。」と思われるかもしれませんが。。
そうなんです。アメリカ軍が開発した世界初のフィールドジャケット(通称M41)を現代的にモディファイした、ちょっとマニアックな一着になります。


m41_8.jpg

フィールドジャケットの完成系と言えばご存知M-65 Field Jacket。永遠のアイコンともいえるこのデザインに至る、全く初期のアメリカ軍のフィールドジャケットがM-41 Field Jacketになります。


そもそも戦闘服と制服を分けるという発想が生まれたのも、M41からですからね。軍事服装史にとっては革命的な洋服です。

ディティールを見ても、まだまだ不完全な部分はありますが、当時最先端の機能を詰め込んだ、非常に合理的な作りをしています。

m41_5.jpg

防寒性を高める為にフロントはジップとボタンの二重構造。N-1デッキジャケットとかもこの仕様になっています。
オリジナルはフロントがボタンむき出しになりますが、このジャケットは比翼でボタンが見えないようになっています。ボタンが見えるとカッコ悪いんですよね、いかにも古いジャケットに見え過ぎるというか。
裏地には薄手のウール生地が取り付けられていますが、これは現地の兵士には不評だった模様。
軽く動きやすくする為に薄くしているのですが、これじゃ寒いっていう本末転倒な結果に(この教訓がM-50以降のライナーシステムに繋がる)。
まあ第二次世界大戦時、ヨーロッパの厳しい寒さで朝も夜も戦う兵士にとっては寒いでしょうが、僕らのような一般人にとっては軽くてありがたい薄さではないでしょうか。


m41_7.jpg

首元はチンストがついていて、更に防寒性を高めることが出来ます。。が、ビミョーに隙間が開いていて、これも不評だった模様。
後継のM-43ではそこが修正されていて、下側から完全に塞がる仕様に変更されています。
洋服に限らずどーでもいい蘊蓄ほど面白い物は無いですからね、語れるディティールがある洋服を着るっていうのも男の嗜みとして必要かもしれません。あんまり言いすぎると嫌われますが。


m41_3.jpg

そんな感じでミリタリージャケットとしては不完全な部分も多く、元々がアウトドアのウインドブレーカーを転用していることもあり、ルックス含めあまり軍物らしくないのがM-41の可愛い所。
逆に言えばミリタリーしていないデザインが扱い易く、M-65のようにポケットもゴチャゴチャついていないですし、ラペル付きのシンプルなジャケットデザインでシャツスタイルにもハマります。ニットベストなんかをかませてもカッコ良いですし、ミリタリージャケットの中では圧倒的に普段着として着やすいデザインです。(トラヴィス感ゼロ)
身巾やアームの太さなど、オリジナルらしい野暮ったさを多少残してはいますが、フロントの比翼の仕様など、全体的にスッキリと纏めていますので、完全レプリカではない今の感覚で着れるミリタリージャケットっていう視点でも優秀かと。


m41_1.jpg

オリーブもありますが、こちらMサイズ1点です。在庫薄い為申し訳ございませんが店頭のみの販売とさせていただきますので、ご希望の方はBricklayer店頭までお越しください。



関係ないですがM41が登場した第二次世界大戦あたりの歴史の話も好きなので(そんなに詳しくは無いですが)、ミリオタの方も是非お越しを。ロンメル将軍やルーデル閣下の話をしましょう。(さんざん紹介したアメリカ軍よりドイツ軍の方が好きっていう)


Bricklayer Shimada


M-41 Field Jacket Modify

color/ KHAKI, OLIVE
size/ S, M
material/ 70% Cotton, 30% Nylon, Lining : 90% Wool, 10% Nylon
price/ ¥40,000- (+tax)