WOOL HUNTING JACKET

 
 
 
*A Vontade より、マッキーノタイプのウールハンティングジャケットのご紹介です。

 

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50年代のウールハンティングジャケットをイメージソースにしています。
 

この手のジャケットで、一般的に有名なのはFILSONですが、この時代にはWOOL RICHやWHITE STAG等、
 
数多くのブランドから
同じようなデザインのジャケットがリリースされています。
 
 
また、同じブランドでも、ビンテージから現行のモノまで見ていくと、
 
デザインもさることながら、素材にも微妙に変化がある事が分かります。
 
 
基本的には縮絨のメルトン地なのですが、古いモノほど、生地が薄く、糸や組織が比較的はっきり見えます。
 
これは経年劣化による毛羽の脱落(=生地が痩せる)と、
 
起毛加工の有無(※古いモノほど起毛されていません)による所が大きいと思います。
 
 
 
またウールの糸には元々、油分があります。
 
これにより素材にした時のしなやかさと保温性が増しますが、
 
古いビンテージモノなどを見ると、油分が抜けてややカサカサした風合いになっています。
 
 
 
 
 
 

さてさて、、、話を戻しまして、
 

今回のジャケットですが、
 
素材は、先に述べたように50’Sのジャケットの風合いを参考に作成しています。
 
 

オリジナルで織り上げたメルトンですが、
 
起毛加工はせず、仕上げにオイルカット加工を施しています。

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 (ウールの糸、生地の組織がはっきり出ています。)
 
 
単純に保温性だけ考えると、縮絨+起毛加工をした方が良いのですが、
 
その場合だとボリュームが出過ぎるのと、全体的にのっぺりした表情になり、
 

(個人の主観ですが、、、)肝心の素材の風合いが死んでしまいますので、
 
あくまで 『生地を織り上げた、そのままの風合い』 を残した仕上げにしています。
 
またオイルカット加工もしない方が、しなやかな風合いに仕上がりますが、
 
ここもあえて、『油分の抜けたビンテージウールのような風合い』 で。。。
 
 
 
その為、通常のメルトン地(P-COATやダッフルなど)に比べるとやや薄手でドライなタッチですが、
 
生地に腰があるので、中にニットなどを着込めば十分真冬にも対応できるアウターです。

 

 

 

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色目は、発色の良いAPRICOT(黄色)とHARVEST(赤)の2色展開です。
 
パッと見、単色に見えがちですが、それぞれ同系色の2色のウール糸を使っています。
 

(※APRICOT→オレンジ×イエロー、HARVEST→赤×くすんだピンク)
 
 
これにより色に深みと奥行きが出ていて、思わず目を惹いてしまう程にきれいな発色に仕上がります。。。
 
 

ポップな雰囲気に見られがちな2色ですが、
 
どちらかと言えば落ち着いた上品な発色ですので、
 
明るい色目のアウターが苦手な方でも、
すごく取り入れやすいかと思います。

 

 

 

 

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シルエットは、着丈がやや短めで、コンパクトなボックスシルエットです。
 

身巾や袖巾も、やや細身に仕上げていますので、
 

従来のこの手のアイテムのモッサリ感も無く、スッキリとしたフィッティングです。

 

 

 

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スタイリングも、このジャケットが持つ発色の良さを活かしたいですね。
 
上記2スタイルでは、Classic Chino Trousersと合わせていますが、
 
動きやすさを重視した実際のハンティングジャケットと比べると、
 
肩巾等も比較的コンパクトなサイジングなので、
 
革靴+ウールスラックスなどと合わせても良いのではないでしょうか。
 
 
 
 
 
 
 
寒さも一段と厳しくなってまいりました。。。
 
冬アウターをお探しの方、
 
またダークトーンのアウターしかお持ちでない方(多いのではないでしょうか。。)
にも、
 
是非スタイリングに取り入れて頂きたいアイテムです。
 
 
 
仕様やディテール等、詳細はこちらでご覧頂けます。
 
 
 
 
 
 
それでは、お客様のご来店、心よりお待ちしております。