Weekend Casual Suit

 

ここ数日のBLOGではデニム熱が爆発してしまってインディゴ色多めでしたので、本日はがらりと変えて春に着たいセットアップのご紹介です。

ビジネスにも通用するビジュアルとは裏腹に、いつでも着用したくなるストレスフリーな着心地の良さが特徴のセットアップです。

 

 

『 Weekend 3B Jacket 』

 

こちらの商品を店頭で手にした多くのお客さまが「ナイロン入ってますか?」といわれるほど、ジャリっとしたドライタッチが特有の生地ですが、こちらは正真正銘『100% Cotton』。

その秘密は『糸』への拘り。

こちらの生地を織るにあたって使用したのは、100/2というドレスシャツにも使われるほど滑らかな細番手の糸。
その糸を強撚(*糸の撚りを強くかける工程)することで、糸自体がより細くなり硬さを出しています。
そうすることで糸一本一本に密度が増し、同じ細さの通常の糸より重みが生まれますので、シャツ程度の厚みながら着用した際にはサマーウールのような美しいドレープ感(落ち感)が生まれます。

また、こちらは先染めの糸を使用している為、生地染めの生地に比べて奥行きのある深い色合いに仕上がり、ソラーロ生地のように光の反射で色目が変わって映ります。

通常100/2の糸であれば糸の毛羽自体少ないのですが、仕上げにガス焼き加工(*糸の毛羽を焼き切る工程)を施すことで、コットンとは思えないシャリみのある生地感と着用した際にひんやりした肌触りが生まれます。

光りにかざすと少し透け感があるので生地の打ち込み自体はそれ程強くないのですが、徹底的に糸に磨きをかけて織られた生地はプルプルとした質感があり、くしゃっと鞄に入れてもシワなどが残りにくいのも嬉しいポイントです。

カラーはオンオフ兼用し易い、鉄板のDK.NAVYとBLACKの2色展開です(※実物は写真より、少し赤みが入った色目になります)。

 

 

デザインは、ユーロ系ホスピタルジャケットをベースに作られた、3つボタン仕様でウエストの絞りを極力減らしたAラインのシルエット。

袖先もボタンの無い筒袖に、フラップなしのパッチポケットのミニマルなビジュアルです。

反発感のある素材の為、ラペルを返した際もコットンジャケットにありがちなペタっと潰れることがなく、適度に膨らみを持たせて綺麗に返ります。

2つ掛けと比べるとVゾーンがやや狭いので、タイドアップするよりは綺麗めなクルーネックのTシャツやサマーニット、シャツで合わせるのが適度な抜け感が出てよさそうです。

 

 

表に胸ポケットはありませんが、裏は背抜きの大見返し始末で内ポケットが左右につきます。

『裏を見ても美しい服』

ソニアパークさんの著書にも書かれていた言葉ですが、シンプルなデザイン故に縫製面の手抜きはありません。

あくまでコットンジャケットですが、ウールジャケットを手掛ける工房にて折り伏せ縫いと袋縫いで丁寧に縫製してます。

 

 

176cm、70kg、Lサイズ着用

ユーロ系ホスピタルジャケットのイメージで、色落ちしたジーンズ、キャンバスシューズと春らしい装いに。
ベースがミリタリーな分、カジュアルなスタイリングにも違和感なくハマります。

 

 

『 1 Tuck Easy Trousers 』

 

ジャケットと同素材で展開しているボトムは、カジュアルパンツとしての履きやすさを意識しながらも、スラックス然としたビジュアルです。

後ろ身のみウエストにゴムが入ったイージーパンツ仕様(ドローコード付き)ですが、内掛け付きの天狗やベルトループもありますので、オフの時はベルトレスでイージーパンツとして、そこまで服装に厳しくない会社であればオフィスパンツとしても十分に使えるのではないでしょうか。

フロントは1タックでヒップから渡りにかけては適度なゆとりがあり、裾にかけて緩やかにテーパードを入れた癖のないシルエットです。

また見えない部分ですが、内側の股下部分には別生地をあてているため、薄手の生地ながら擦り切れなどもデリケートにならずに済みます。

(今時期はまだ寒いですが)綿100%ながらひんやりとしたドライな生地感は、洗濯◎はもちろんのこと、速乾性にも優れますので、4月~夏場にかけて本領を発揮しそうな予感です。

 

 

リネンパンツのようにサラリとした履き心地ながら、チクチクする不快な肌触りが無いため、真夏にもショーツNGの方にはこちらをオススメしたいところです。

ウエストのイージー仕様+タックも入るため、リラックスして履けるだけでなくビジュアル的にもクラシックな印象を与えます。
股上は深めでややハイウエストで穿いていただくと、足長効果もあって◎

シャツはもちろんカットソーにも相性の良い、ゆとりあるテーパードシルエットです。

 

 

(このスタイルでOKな職場がどれぐらいあるのかは不明ですが)こちらはWEEKDAYを意識したコーディネート。
Aラインのジャケットと合わせると綺麗な♢型のシルエットになりますので、通常のスーツのようなビジネス臭はなく、適度な抜け感があります。
こちらは長袖のシャツで合わせていますが、気温が上がるにつれインナーは半袖Tシャツやポロなどを試していただければ、より素材の心地良さを肌で感じて頂けると思います。

 

現在、春夏のセットアップには様々な素材の選択肢があると思います。

化繊であれば素材の雰囲気はないものの、軽量かつイージーケア、ポリウレタンでストレッチを持たせて楽さを売りにしたモノ、サマーウールであれば天然繊維の雰囲気の良さやドレープ感は◎ですが、プライスも高く、ケアが面倒だったりとそれぞれ一長一短があると思います。

*A VONTADEが今シーズン提案するこちらのセットアップがそれらのメリットを生かし、デメリットを解消できると言えば言い過ぎかもしれませんが、その方向性は持ったアイテムであるとは自信を持って言えますので、ご来店頂けるお客様には是非、店頭にて袖(または足)を通して、『素材』を感じていただきたいアイテムです。

皆様のご来店、心よりお待ちしております。

 

■ Weekend 3B Jacket ■
Material/ 100% Cotton
Color/ DK.NAVY, BLACK
Size/ S, M, L
Price/¥46,200(Inc Tax)

Weekend 3B Jacket 商品ページ→ ONLINE STORE

 

■ 1 Tuck Easy Trousers ■
Size/ S, M, L
Price/¥26,400(Inc Tax)

1 Tuck Easy Trousers 商品ページ→ ONLINE STORE

 

Bricklayer Honma