Sleeping Pullover Shirts
モデル身長172センチ、体重57㎏、サイズM着用
全国的に高温が続いた8月が終わり、東京でも秋の気配が漂い始めた。
セミの声は消え、公園や草むらから秋の虫の声が聞こえてくる。
四季を感じにくくなってきてはいますが、虫の声は季節の移り変わりを知らせてくれる。
チンチロリン、キリキリキリ、唱歌『虫のこえ』にあるように、秋の虫は個性溢れる音を奏でます。
秋めいた色や素材のアイテムがお店を彩り、AWコレクションは6割弱の入荷と云ったところでしょうか。
本日は秋冬仕様の『Sleeping Pullover Shirts』のご紹介です。
素材は経糸にコットン、緯糸にウール糸を打ち込んだウェザー地。
ウェザークロスは高密度でハリやコシを感じる平織物。
微量ながらウール地を混ぜる事でコットンウェザー地に比べて膨らみのある表情で、保温性にも優れます。
織り方こそ違いますがベンタイルのように薄くて軽く丈夫なことが特徴的です。
ウールをブレンドする事で少し毛羽だった質感が温もりを感じ、コットンリネンのドライタッチな生地を使用した春夏に対し、秋冬仕様として特別に作成したマテリアルです。
少しのバランス・サジ加減で見た目や風合い、味や印象が変わるところなど料理に近い感覚ですが、コットンウールの品を感じる『BEST』な風合いを形に致しました。
デザインは某国のミリタリー用スリーピングシャツをモチーフにデザインされたプルオーバーシャツ。
2018年あたりからでしょうか、『Sleeping Shirt』と良く耳にするようになり、ダイバーシティーが進む昨今、パジャマが寝る為のだけのルームウェアだったのは昔の話。
最近では街中でもファッションアイテムとして定着してきたアイテムです。
リラックスした佇まいが程良い抜け感を生み出し、気取らないスタイルを演出してくれます。
基本的には就寝時に着用する為、簡素なデザインのモノが多いですが、フロントは4つボタンのクルーネック仕様のボタンフロント、2枚剥ぎになったアームホールや袖にはカフスを設けマチや空環など、ディティール面に於いてより『シャツ』に近いアイテムとしてアップデートされた1枚。
台衿のあるバンドカラーシャツに比べて、クルーネックタイプのこちらはよりすっきりとしたクリーンな印象とリラクジンな雰囲気を感じるアイテムです。
オリジナルはスリットの入っていないボックスシルエットで、機能性重視のリラックスフィットでミニマムなアイテムで、良くも悪くもパジャマっぽいですが、深いスリットや裾に変化を付ける事でファッションアイテムへと昇華したスリーピングシャツになっているかと。
身巾にゆとりを持たせ、ヒップが隠れる程のAラインシルエットは横顔がとてもセクシーです(個人談)。
シンプルなデザインですが肩・袖・脇は5mmのダブルのチェーンステッチの折り伏せ縫いで丁寧且つ細かい縫製となっています。
後ろ身はインボックスプリーツで肩回りや腕の運動量を確保し、心地良い着心地となっています。
新色のSAND GREYが何とも良い発色で明るめのグレーですが、経年変化で退色したシルバーグレーともサンドベージュとも見られるヴィンテージ感溢れる色味がアイテムとマッチしていて◎
安定のDEEP NAVYはカーゴパンツに合わせミリタリー縛りでのモノトーンコーディネート。
グランパシャツをも連想させる長い着丈は、普段着慣れない方には違和感を感じるかもしれませんが、深いスリット効果によりさほど重たくならず、立体感が生まれ着用すると意外とすっきりした印象で、実際にそのようなお言葉を頂戴しています。
チノパンやカーゴパンツの相性が良く、美点を挙げるとキリがありませんが、そんな机上の理屈抜きで『いいな』と思うシャツかと思いますので、店頭で袖を通して頂ければと思います。
■ Sleeping Pullover Shirts ■
material/85% Cotton,15% Wool
color/SAND GREY,DEEP NAVY
size/S.M.L
price/¥24.200(Inc Tax)
Sleeping Pullover Shirts商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=170289877
Bricklayer Horii