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アメリカ50州でマスク着用義務が終了したという。

ウクライナ問題で関心の矛先が一転しましたが、なんだかコロナは終息ムードに入ったかの錯覚に陥ります。

不便な生活を強いられて、まる2年。

コロナ禍で生産の停止や縮小、輸送遅延、人手不足により物流の停滞が起こり経済活動が再開したことで需要が急拡大し需要過多によりインフレを引き起こしアメリカで問題になっておりますが、今後どのような影響が出てくるのでしょうか。

日本では春の陽気とともに、あちらこちらで花粉によるくしゃみをする光景を多く見る事で『春到来』を感じもうすぐ桜の開花時期。

本日はアメリカのミリタリーの中でも比較的身近な存在でもある『Utility Shirts Jacket Ⅱ』のご紹介です。

素材は高密度に織り上げたオリジナルのポプリン。

もともとポプリン自体にヨコ方向に細い畝が効いているのですが、緯糸にラフィー糸を使用しているので自然なムラ感が強まり素材からもヴィンテージの雰囲気が漂います。

最後にシルケット加工を施す事で質感に『硬さ』と『光沢感』が生まれます。

初めはゴワっとした感じはありますが、着込むほどに変化する質感、雰囲気や表情が楽しめ、エイジングの過程も愉しんで頂きたい素材となっています。

コットンサテンやヘリンボーンに比べて薄手の生地感になるので、つい手が伸びてしまう扱い易いマテリアルです。


デザインソースには60’s~70’sのベトナム戦争に米軍で採用された”US Army Utility Shirts”。

少し低めに設定されたフロントの2ポケットを配したシンプルなデザインです。

フロントの見返しには生地の耳(セルビッチ)を使い当時の作りを踏襲させ、ヴィンテージに寄せすぎないデザインと絶妙なサジ加減は意図するところ。

肩や袖などはダブルステッチで施され、当時の仕様には無い袖にカフスを付ける事で使い勝手の良いディティールをプラスしています。

身巾は広く、着丈の短いボックスシルエットで、ゆとりあるサイズ感はレイヤリングを考慮されたサイジングとなっており、シャツのビジュアル感を残しつつ、ジャケット感覚で”ガバっと羽織る”方がサマになり、この『ラフ感』が魅力的です。

2枚剥ぎになった腕回りもゆとりを持たせている為、インナーにサーマルや薄手のニットなどを挟んだレイヤードスタイルもバランス良く纏まります。

裾脇にはアジャストタブが付き、ここを絞る事で丸み(ブルゾン感)が作れ、よりジャケットをも意識したデザインとなっています。

こちらのTANはデニムとの相性は◎でOLIVEやBLACKのアウターが食傷気味な方にはお勧めしたい色目です。


右写真は私物になりますが、生地の経年変化の様子。脇、肩、袖口は全て巻き縫いでポケット回り含めてパッカリング具合により、各パーツの存在感が増し『力強い』表情に変化していきます。

光沢感は落ち着き油分が抜けたドライな質感へと変化していきます。

アタリも愛おしいポイント、デニム同様に育てる愉しみを実感して頂けるのではないでしょうか。


こちらのFADE BLACKはその名の通リ黒が経年変化で退色したような(黒にNAVYを足したような)色目。

日中には春の到来を、朝夕は冬の名残を肌で感じる為、コーディネートの軸足をどちらへ置けば良いか悩みがち。

季節の変わり目には羽織りとして、シャツの延長で着られるライトアウター感覚でレイヤリングも可能な為、思いのほか着用時期が長く、所謂、中間着的なアイテムをお持ちでない方には特におススメしたい1枚です。

■ Utility Shirts Jacket Ⅱ■

material/100% Cotton
color/OLIVE,FADE BLACK,TAN
size/S.M.L
price/¥23.100(Inc Tax)

Utility Shirts Jacket Ⅱ商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=157464862

 

Bricklayer Horii