Marine Nationale

 

ユーロミリタリーの火付け役となったM-47 Trousers。

繰り返しになりますが、フレンチミリタリーとはフランス軍用服の総称、古着としてのフレンチミリタリーは1935年~80年代頃までにフランスで作られた軍服を指す事が多いのは周知の事実。

古着として語られるフレンチミリタリーは主にコート・ジャケット・パンツの3種類ですが、実際にはシャツやベストなど仕立ての良いモノも出回っています。

本日はFrench NavyのSailor Shirtsをデザインソースにした新型の『Smock Pull Parka』のご紹介です。

 

素材にはシャツウェイトの5ozのシャンブレー。

経糸、緯糸ともにインディゴ糸を使った色落ちが楽しみなフルインディゴ(左側)とフランス海軍を彷彿させるパープルの2色。

経緯ともに同色の糸を使用した奥行きを感じる発色のインディゴ色は、細かな白いスジ模様は健在で味わい深くも良い表情となっています。

シャンブレーの起源はフランス北部のCambray(カンブレー)ですので、デザインと素材がマッチしたアイテムです。

オリジナルはラミーなどの麻素材で作られているモノが多いですが、普段着としては取り扱いの良いシャンブレーに軍配が上がり軽い着心地が春先に丁度良い生地感となっています。

 

 

デザインは1900年代初頭のフランス海軍のセーラーシャツをデザインソースにフード付きにアレンジされたプルオーバーのシャツパーカー。

日本では古くから女子中高生の制服として、また近年では美少女戦士が着用して活躍するアニメの影響から女性や子供のイメージが強く、おじさんはその名称に妙に心拍数が上がりがちですが元は1880年代にイギリス海軍が水兵用に採用したれっきとした男性用のアイテム。

セーラーカラー(襟)をフードに載せ替え、海中に落下した際に脱ぎやすいデザインとされているV字型の切込みの入ったプルオーバー仕様のディティール等は踏襲していますが、オリジナルには無い両玉縁の腰ポケットを付け、裾には綿テープを配してシルエットをアレンジできる仕様にアップデートされています。

胸のタブは内側にも付いているボタンに付け替える事も可能で、インナーによってアレンジ可能なディティールは嬉しいポイント。

 

 

プルオーバー仕様ですので、身巾は緩く設定されたシルエットでM寸で62㎝。

身頃はバストから裾にかけて直線的に少しだけ広がったAラインのシルエットはショーツとの相性やバランスが◎

甘くなりがちなシャツパーカーですが、ディティールや生地感、色目含め引き締まった印象で大人男性に着て頂きたいアイテムでしょうか。

腕回り、肩、フード接ぎは巻き縫いのチェーン始末の丁寧な縫製で袖にはカフスが付いています。

 

 

マルチストライプのイージーパンツにサンダルを合わせたマリンルック。

軍パンなどデザイン性のあるパンツなどにも良いでしょうか。

シンプル且つ軽く見せながら、アクセで少し盛るぐらいが良いかと思います。

デザインソースはSailor Shirtsですが、普段着として現代版にブラッシュアップされた1枚です。

 

■ Smock Pull Parka ■

material/100% Cotton
color/FULL INDIGO,PURPLE
size/M.L
price/¥26.400(Inc Tax)

Smock Pull Parka商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=166764815

 

Bricklayer Horii