Shawl Collar Denim Coverall & Backle Back PW Denim Trousers


モデル身長172㎝、体重57㎏、サイズM着用

誕生から100年経過している”アンティーク”に対し、その定義は満たしていないけど、価値のありそうな古着を打ち出す際に使われ出した言葉”ヴィンテージ”。

今では更に当時”レギュラー”と呼ばれていた80年代以降の古着にも”ニューヴィンテージ”という新たな価値を見出す動きがあります。

昨今ではUSヴィンテージやユーロミリタリー等の高騰は目を見張るモノがあり、例年以上にリアルヴィンテージへ回帰な流れを感じるシーズンです。

ゴリゴリしたメンズライクなアイテムが多いのが今シーズンの”核”となるところ。

ここ数シーズンはデニムカバーオールをリリースしていましたが、今季もセルビッチデニムを使用したオリジナルカバーオールがリリースです。

素材には11.5ozのSelvdge Denimを使用。

緯糸にネップ糸を交互に打ち込む事で自然なムラ感のあるクラシックなデニムです。

打ち込みの強さに耐えられず、インディゴ糸の隙間から所々飛び出した緯糸ネップのザラ感などデニム通をも唸らせるヴィンテージの雰囲気漂うデニムを採用しています。

通常のインディゴに比べ色が若干深みがあり、黒味がかった色味が特徴です。

強撚したインディゴ糸を使う事で、薄手な部類ながらもコシをしっかりと感じるザラ感の強いデニムに仕上がっています。


40年代のレイルロードカバーオールをイメージソースに、US NAVYカバーオールライクなショールカラーにアレンジされたデニムジャケット。

ショールカラー云えばNAVYの印象的なディティールですが、ARMYやAIR FORCEとは一味違ったマイルドな感じと洒落っ気がNAVYにはあり、曲線がクラシカルでもあり、フェミニンな印象にもなりがちですが、襟の大きさも丁度良く、Vゾーンが狭いため身構える必要は皆無かと。

フロントには大振りな5角形のパッチポケットが3つ、内ポケットは右側のみ付いています。

ポケットや腕回りはダブルステッチで細かい運針で丁寧な縫製+カンヌキ止めで補強されています。

今季はリジット(未洗い)ではなく、ワンウォッシュでのリリースとなりますが、それでも若干固く感じますが、洗い込み、着込む事で柔らかくなり、色の深いインディゴへと変化していきます。(下記デニムトラウザー参照)

サンフォライズド加工(防縮加工)済みですので、縮率は3%程度、サイズ選びは通常通りで大丈夫かと思います。

イエローステッチと見間違えるようなステッチは、経年変化で退色したイメージで、ライトベージュの綿糸で縫製されており、襟や前立て部分はネイビーの綿糸で箇所に応じて使い分けて縫製されており、黒くラッカー塗装されたキャストボタンも相まり、引き締まった印象が『ザ・アメカジ』に寄せ過ぎないようバランスを取っています。

前立て部分(両側)はセルビッチ仕様となっており、チラリと覗くセルビッチが良い仕事をしています。


Aラインで直線的なゆとりのあるシルエットですが、所謂カバーオール的なシルエットですが、Gジャンに比べ着丈やポケットなども含めて、コーディネートし易いなんて方も多いのではないでしょうか。

ボタンダウンシャツをワイドパンツにタックインし、ハーフ丈のジャケットが重くならないようクロップド丈のパンツに革靴を合わせたコーディネート。

良い意味での雑多なアイテムですので、合わせるアイテムや全体のシルエット構成によって着こなしの印象がガラッと変わるアイテムかと思います。

おニャン子世代の自分達には何かと所縁の深いショールカラー(セーラーカラー)。

同世代の方達には手に取って頂きたいアイテムです。

■ Shawl Collar Denim Jacket -11.5oz- ■

material/100% Cotton
color/INDIGO
size/S.M.L
peice/¥31.900(Inc Tax)

Shawl Collar Denim Cocerall商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=162421142

こちらは同素材の大戦中のミリタリーパンツをイメージに作成したノンタックトラウザース。

通常の5ポケットデニムに比べ、ポケットなどのディティールやシルエットがトラウザー仕様の為、同じデニムでも印象が大きく変わるアイテムかと思います。

単調なコーディネートと印象になりがちな5ポケットに比べ、個人的には懐の深いアイテムかと思います。


写真手前は着用6か月程度の私物で一度だけ洗いをかけています。

購入時にあったネップはほぼこそげ落ちましたが、メリハリのある色落ちで、ザラ感は健在です。

通常のジーンズに比べてヒップやワタリにゆとりがある為、ヒゲやハチの巣などのアタリが出にくいので洗いは極力少なくしています。

色落ちのメリハリを付けたい場合は、しばらく洗わずに『癖付け』をするのが◎

少し深めの股上でヒップからワタリにかけてはゆったり目に、膝から裾にかけてナチュラルにテーパードをかけた癖の少ない基本的シルエットは以前のモデルと同じですが、今季はテーパードを減らして(膝から裾幅を広くした)よりストレートなシルエットに変更しています。

なのでハイテクなスニーカーよりかはローテクなモノか革靴との相性が良く、しばらく靴棚に眠っていたブーツを引っ張り出したくなる気分でしょうか。

ワタリも若干出したりとシルエットを若干調整しています。


バックウエストを全てカバーする程の大きなシンチバック、写真では分かりませんが裏に耳を使用しています。

主に20~30年代の民間ワークパンツ&デニムパンツにも多く見られるCinci Back。

ウエスト調整ベルトですが、サスペンダーボタン同様40年代WW2期には無くなっていくディティールはご存じの方も多いはず。

デニムジャケット同様に角ばった5角形のポケットデザインとなっています。

脇には一見すると巻き縫いですが、片側にミミを揃えて、ダブルのチェーンステッチで仕上げたマニアックと呼べるディティールは熟練な技の『巧』が光る縫製です。

アメリカンヴィンテージやヨーロピアンヴィンテージに精通するデザイナーの拘り(わがまま)です。

工場泣かせの縫製仕様となってますので、一度手に取って頂きたいものです。

モデル身長172㎝、体重57㎏、サイズS着用

M-47 PantsやM-35 Backle Back Trousersをはじめ個体数が限られる”絶滅種” は車やアート、時計同様にコレクションピースで投資の対象となっているが現状です。

服を買う際にもその先の価値を考えて購入する”価値の再編”が起きている為、一点モノであったり世相が反映されたストーリーがあり、購入した後にもストーリーがある為、そのような風潮になっていると思います。

昔にタイムスリップしたようなスウェットとの合わせではなく、あくまでもこう云った強いアイテムをコーディネートに『取り入れる』のが気分でしょうか。

洋服から疎遠になったミドル世代の方々の、清き一票をお願い致します。

■ Backle Back PW Denim Trousers -11.5oz- ■
material/Cotton 100%
color/INDIGO
size/S.M.L
price/¥25.300(Inc Tax)

Backle Back PW Denim Trousers -11.5oz-商品ページ→https://shop.brick-layer.jp/?pid=162421797

Bricklayer Horii