PW Denim Coveralls
30~40年代のUS ARMY< M-40>デニムプルオーバーをデザインソースに、フルオープンのカバーオールに再構築されています。
オリジナルにもあるアイコニックな左右に縦長に走る大きな胸ポケットのビジュアルは残しつつ、フロントは前開きに、またカバーオールとしての使い勝手を考え、腰ポケットを加えて4パッチにアレンジしています。
腰ポケットの先端が重ね付けされいてるのは単純に胸ポケットが縦に長い為、腰ポケットを追加する十分なスペースが足りず、重ねて付けざるを得なかったという裏事情もあるのですが、、、
結果、デザイン的にもどこかリメイク風なビジュアルもあいまって良いアクセントになっています。
ちなみにオリジナルはアルミボタンですが、こちらは黒くラッカー塗装したキャストボタンを採用。
濃紺のインディゴに良く合い、オリジナルのシルバーボタンと比べてグッと引き締まった印象となっています。
こちらはスウェットパーカーにジーンズ&スニーカーという王道なコーディネートですが、テーパードした細身のブラックにボリュームのあるハイテクスニーカーをピックする事で “Back to RUGGED” にならない、すっきりとした着こなしを意識してみました。
カバーオール自体はAラインの良い意味で雑多なシルエットですので、その分、合わせるアイテムや全体のシルエット構成によって着こなしの印象が (RUGGED ~ CITY BOY ? まで)がらりと変わるアイテムだと思います。
そういう意味ではかなり懐の深いアイテムではないでしょうか。
個人的にはボトムは細身のテーパードで◇なシルエットを作るか、もしくは上から下までストンと落ちるワイドパンツの2択でメリハリをつけた方が今の気分だと思います。
あとは余談ですが、、、ここ数年は、メンズレディース問わず 『シンプルで着こなしの幅が広い(クセのない)、楽なモノ 』 が重宝されてきた気がします。
もちろんそれが悪いとは思いませんが、結果として、ファストファッションからハイブランドまでどこを見ても同じ、、、と感じているお客様も多いのではないでしょうか。
実際、現物を手に取って見れば違いは分かるのですが、特にSNSなどの写真ですと、我々プロが見ても正直、何が違うのか、見分けがつきません。。。
またトレンドの世界でもストリートやアウトドアブランドもやや落ち着きを見せ始め、で次は?のスタイルを模索しているのは、我々ブランド、ショップ側も同じです。
そういう意味では今回のカバーオールのようなヘリテージ感のあるアイテムや、少し癖のあるデザインなども次の選択肢の1つになってくる気がしますし、あとは個人的に*A VONTADEのブランドコンセプトにもある
『着込んでいくうちに味わいの増すもの』
を今シーズンはもう一度しっかり提案していきたいと思っています。
是非、店頭にて。