Linen Duster Coat
ロング丈のダスターコートのご紹介です。
素材は40番手のリネン100%。高密度で織り上げてハリ感を出しました。
触った感じはシャリ感があり中厚ですが、光に透かせてみると、ほのかに背景が透け軽さのある素材です。
『リネン』と聞くと春夏素材をイメージする方が多いと思います。それもそのはず、コットンに比べ4倍の吸水性があり、汗ばむ季節には最適なのです。
着用時は凹凸があるので肌を面では無く、点で捉えサラッとしています。
『素材感』を肌にダイレクトに感じることが出来るのも一枚仕立てならでは。
リネンだからといってチクチクすることもありませんのでご安心を。
糊落とし程度に洗いはかけていますが、さらには洗いを重ねると 『クタッ』としてきてドレープ性が増してきます。
衿付けに向かって、カーブを付けた前立てはカバーオールのようなデザイン。
カバーオールに寄せると巻き縫いが多用されますが、肩、袖、背中の接ぎの直線に近い縫製は、折伏せ縫い。
衿裏には永年の着用でおこる『垂れ』を防ぐのと、補強を備えたジグザグステッチ。衿を立てた際にもアクセントになります。
パッカリングが強く出過ぎると、どうしてもカジュアル要素が増すので、そこは極力抑えて、クラシックな出で立ちに。
元ネタのオリジナルは何かと用途不明なパッチポケットが多いダスターコートですが、フラップポケット付きの玉縁ポケットに胸ポケットは内側にアレンジした結果、土臭さが適度に抑えられ、どこかモダンな表情に昇華しています。
ナチュラル系雑貨屋さんにありそうな 『りねんこーと』 とは、いっしょに見られたくないですからね、
使われている付属も、ボタンは本水牛、裏には革の力釦と 『天然モノしばり』 をデザインに課しました。
素材と共にこちらも経年変化を感じて頂けるかと。
こちらはINK BLACK。
元々、先染めの白×黒のグレンチェックの生地を墨染めコーティングでオーバーダイ(生地染め)しています。
1900年代初頭のヨーロピアンインディゴリネンダスターコートをご存じの方は、イメージして頂けると思いますが、ややペタッとしたフラットな生地感で、タッチにもぷりぷりとした質感が感じ取れます。
軽さの中にもずっしりとした重厚感というか、、、旨く説明できないので実物見て下さい笑。
こちらはインディゴ同様に自然な経年変化によって良い感じにやれ感が出てきて、ハリも徐々に軽減されていくはず。
(※汗や洗濯でも少し色が出る場合がありますので、インナーや白物への色移りには十分ご注意下さい。)
シルエットは身幅をしっかりと確保しているので、『中間着』としてカウボーイジャケットを着てもこの余裕。
身幅がある分、太めのパンツをロールアップして裾にボリュームを持たせた方が、全体のバランスが取り易いと思います。
182cm/Lサイズ着用。横からの方が身幅の膨らみが分かり易いですね。素材のドレープ感を楽しめる優雅なAラインのシルエットです。
風を感じながら大股で闊歩する姿が絵になりますね。ダスター(埃除け)コートですし笑。
僕は無駄にデカいので、着丈は膝にかかるかどうか程度ですが、175前後の方ですと 膝が隠れるくらいのベストな着丈になるかと。
こちらはNAVY GREN CHECK。 172cm/Mサイズ着用。
遠目で見るとチェックというよりはグレーに近い色目に見えますかね。
トラッドの代表格ともされるグレンチェックですが、リネンの質感と、春らしく柄のリピートを小さめに、配色もオフ、ネイビーとブルーと3色で纏めているので、パッキっと柄を前面に出さずに馴染む程度に抑えています。
墨染めコーティングのINK BLACKと糸番手は同じですが、こちらの方が圧倒的に軽やかで、生地にも膨らみがあります。
もう少し涼しくなれば、シャツの替わりとしてTシャツの上からさらっと羽織っても良いですかね、春先は革のサンダル辺りで軽さを演出してみて下さい。
あとは女性の方がVネックの白Tの上からオーバーサイズでさらっと着てても素敵(というか好き)ですね。
こちらは同素材にてあのジャケットとパンツのご用意がありますので、また追ってご紹介させて頂きます。
Bricklayer コースケ