2017年11月23日
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Sport Jacket -Suede-
今回は個人的に凄くツボだったので、ギリギリまでオンライン掲載を出し惜しみしていたジャケットの紹介。
来店されるお客様の「これあったの!?」という反応に一人心の中でほくそ笑んでいた島田です。
Sport Jacket -Suede-
material/ Cowsuede
Lining : 45% Wool, 55% Rayon
Sleeve : 50% Cotton, 50% Rayon
size/ S, M
color/ BLACK, COYOTE
price/ ¥89,000- (+tax)
大振りのラペルにこのジャケットの為だけにオリジナルで型から起こしたナットボタンの前立て。
分かってるな~感満載のハウンドトゥースな裏地に、使い勝手の悪さが愛おしいvintage likeなフラップ付きのポケットが二つ。
ディティールやその面構えから40’s感漂うSport Jacketは *A Vontadeのレザーラインナップの中でも隠れファンが多い一着です。
今まではRoad Master Jacketとかと同じように表革で提案を続けていましたが、今回はオイルをたっぷり入れた肉厚な国産スエードでの提案です。
コレクションブランドで見かけるようなベロア調の均一に整ったスウェードとは違い、Old Amricanな表情の毛足の長いワイルドなスウェードは、革本来の 『匂い』 を感じれる、重厚感のある圧倒的な面構え。
店頭だとスエードってだけでたじろいじゃう人が多いですが、よくよく聞くとみんなちゃんと着込んだことが無いっていう。
スエードってキチンとケアしながら着れば滅茶苦茶カッコいいんですけどね。
しかもこのスエードはオイルをしっかり入れ込んでいるので、一般的なスエードとは一味違って、カサつくこと無く素晴らしいエイジングが期待できるレザーに仕上がってます。
色はBLACKとCOYOTEの2種類。
ブラックスエードの重厚感がレザーマニア垂涎の鈍い輝きを放っています。
スエードを着こなしている人って本当に少ないですから、街中でも嫌味なく素敵に映ります。表革のように光りすぎていやらしく無いですし。
Sport Jacketと言えば普段着の代名詞と言えるジャケットですから、今回はスウェットにセーターと、カジュアルに振ってみました。
スウェードの王道、金茶色のCoyoteは、ベタと言われてもやはりデニムとのカラー相性が◎。
もちろん Jeans でも良いですが、The アメカジ君を去年主席で卒業した僕は、ワイドなデニムチノで余裕のあるスタイリング。
ラペルデザインを活かすならインナーにシャツを持ってきても良さそうですね。
17FWのアイテムの中でも最強と言えるこちらのジャケット。多少の汚れなどは気にせずに、エージングにも愛着を持ってJeansのように育てて欲しいですね。
デザイナーには価格を売り文句にするなと口酸っぱく言われていますが、どれだけ控えめに言っても国産レザーを国内縫製で9万アンダーは 同業者泣かせではありますが、年末に何かと出費が嵩むお客様にとってはかなり魅力的なはず。
10年以上前から現地のタンナーさんと密に取り組んできたきたからこそのプライスですから、必ずしも
『値段=(モノの)クオリティー』
ではない事は現物を見て頂ければ実感して頂けると思います。
…と、まあこれだけ書き散らしても欲しい人しか要らないから、洋服の販売ってやめられないんですけどね(白目)
その分欲しがってる人の欲求が滅茶苦茶高いジャケットですから、皆さんお早めに。
そして今季展開の無かったBritishなアレも少量入荷。
皆さん、店頭がリアルですよ。
Bricklayer Shimada