Denim Mil. Trousers -10oz Selvdge Denim-
大戦中のミリタリーパンツをイメージソースに作成した新型のデニムトラウザースをご紹介。
こちらはすでに2週間、未洗いのまま個人的に着用しています。
残念ながらお見せしたい色落ちはまだ皆無ですが、ヒゲやハチの巣の 『形状記憶』 は出来てきましたよ。
ゆったり目のシルエットでオンスもやや薄手の為、ジーンズに比べるとややアタリが出にくいので、あと2、3か月は洗わずにこのまま育ててみようかと思っています。(※店頭でも未洗い&糊付けのままで販売しております)
素材は10ozのセルビッチデニム。
通常のジーンズが大体13oz前後と考えるとやや薄手の部類でしょうか。チノトラウザーと同じぐらいの肉厚です。
強撚したインディゴ糸を使った打ち込みの強いこちらは、
長年放置されたデッドストックのようなフラットで腰の強い生地感
打ち込みの強さに堪えられず、濃紺のインディゴ糸の隙間から所々飛び出した緯糸ネップのザラ感
など、デニム通の方が見ても
『いい(色落ちする)子に育つ気配』
を手にした瞬間に感じて頂けると思います。
脇はもちろんセルビッチ仕様ですが、片耳? あれ、Wステッチ??
よく見ると片側に耳を揃えて、ダブルのチェーンステッチで仕上げられています。
『デザイン的にはダブルの巻き縫い(チェーンステッチ)でいきたいけど、せっかくの耳を落とすのは忍びない 』
というデザイナーのこだわり(わがまま?)から生まれた工場泣かせの縫製仕様なので、もしレングスが長い場合はカットせずにこのように3つ折りにして履いて下さい笑。
先の説明通り、脇はウエストから裾まで両耳使い(直線)のザ・メンズなシルエットです。
こちらは182cm / Mサイズ着用。175cm前後の方ですともう少しゆったり見えるかと思います。
裾巾はMサイズで23cm。 ドカンではなく適度にテーパードが利いていますので、トップス、靴のチョイスなど何かと扱いやすいシルエットです。
レザーライダースに古着のカバーオールと、ややrude & heritage な着こなしですが、素材の雰囲気以外のデザインや縫製面はとてもミニマルにまとまっていますので、こういう合わせでもそれ程 『匂い』 はきつくないですね。
あとは靴やアクセなどの小物に少し 『品』 のあるモノを取り入れる事で、数年前に流行った 『ラ●ッド』 にまんまタイムスリップする事もないかと。
ここ数年のトレンドとしては、イージーパンツや高機能ストレッチ素材など 『楽』 で 『クリーン』 なアイテムが主流ですが、そうした中にも、少しゴリっとしたアイテムを意識的に取り入れるのがそろそろ気分ですかね。
今、若者の間ではレコードやカセットなどアナログブームみたいですし 『 楽=Happy 』 ではない人がここに来てまた増えてきてる気がします。
洋服に関しても 『ファッション』 と 『モノ』 とのバランスのとり方、付き合い方が、センスを問われる時代なのかと。
こちらのデニムは夏前ぐらいには良い子に育ってると思いますので、成長過程は追って紹介させて頂きますが、同じく夏までに育ててみたい里親様がいらっしゃいましたら、早めにご要望下さいませ。
Bricklayer コースケ
Old Potter Jacket -Water resistant Highcount Oxford-
2019SS Ver. オールドポッタージャケットが本日店頭に届きました。
ヨーロピアンクラシックな雰囲気がお好きな方に是非ともお勧めしたい1着です。
早速ご紹介していきます。
素材は超高密度に織り上げたコットン100%オックスフォード。
元々、イギリス軍用に開発された VENTILE ®と同規格の打ち込みで、薄手ながら腰があり、風が吹いても繊維の隙間を抜けることができずシャットアウトします。
ただそこはコットン素材、着用時の体温はしっかりと外に逃がします。中で熱がこもらずサラッと着たい春先に適しています。
さらにはコットン特有の『濡れたら膨らむ』という特徴を活かし、さらに隙間を無くすこと出来るので防水、撥水効果を得られます。
これからの季節から梅雨時まで活躍の場の広い素材です。
去年以前のモノをご存知の方は気付くかもしれませんが、かなり強めにあったシワ感(やや吊れた表情)がかなり軽減されています。
洗いをかけて生地が縮んでしまった古着のツイードジャケットをイメージしてデザイン(加工)されたモノでしたが、ややDrifter感?が強く出すぎた為、ON-OFFの"ON"のチャンネルでの着用はやや限定された印象でした。
裏地、表地の縮率の差から生まれる吊れ具合を軽減し、袋縫い&洗いから生まれるふっくらしたイメージだけを残すことで、ONのシーンにも対応可能(結局はご職場によりけりですが。。。)なジャケットに仕上がっています。
OFF(カジュアル寄り)に振りたい場合は、袖を捲って生成の裏地をちらりと覗かせたり、衿を立たせたりすることで 『こなれ』 感がグッと増します。
ルーズシルエットや軍物パンツなどに合わせることで着丈とのバランスが良く Aラインのシルエットが活かせます。
時代考証的にもマッチする、フランス軍のM-47カーゴパンツ+ クラシックな前立てのバンドカラーシャツと組み合わせで、適度な抜け感の中にもきっちり 『品』 を残したスタイルです。
ラペルに返り線が無いので、好きな位置で折り返すことができます。革の力ボタンもアクセントに一役買ってますね。
ピークドラペル自体ややフォーマルな印象の衿型ですが、素材とシルエット、洗いのせいでしょうか、逆にこの衿型ではないと成立しないぐらい、良い塩梅にカジュアルダウンされてます。
まだ肌寒い今時期などはコットン、リネンなどの春ストールと合わせて、首元で変化をつけてあげてください。
このように少しボリュームあるものをぐるぐる巻きにするとまとまりがいいですよ。
すでに店頭出しはしておりますが、今シーズンはさらにリネン素材の展開もありますので、そちらは後日ご紹介しますね。
Bricklayer コースケ
Classic Chino Trousers - 2019ss New Regular Fit -
平成最後の2019SSシーズン、立ち上がり1発目に相応しいアイテムのご紹介です。
*A VONTADEファンなら1本、いや色違いで2本はお持ちであろう、定番も定番のチノトラウザーズ/ レギュラーフィット。
過去10年以上、アップデート(マイナーチェンジ)を繰り返しながらリリースしてきたこちらのモデルですが、今回、満を持してのフルモデルチェンジでのリリースです。
写真を見る限り、『え、何が違うの?』って声が聞こえてきそうですので、、、
前モデルとの大きな変更点を2つご紹介。
まずはウエストサイドにあったアジャストのバックルを外し、シンプルなデザインへ変更しました。
このバックルはクラシックチノのアイコン的デザインの1つでしたので、好みが分かれる所かもしれませんが、デザイナー曰く
『デザインの断捨離』
だそうです笑。なるほど。。。
もう1つの大きな変更点はシルエットの変更です。
以前のモノより股上は深めに、ワタリを広げて裾幅を絞ることで、よりテーパードが効いたシルエットにアップデートされています。
前モデルの股上が浅めでストレートなシルエットの方が美脚(足長?)効果は見込めるかもしれませんが、 トップスとのバランス、靴のチョイスの幅を考えるとこちらの方が懐が深い気がします。
(※写真 左がノンウォッシュ 右がワンウォッシュ)
素材はシャットル機で高密度に打ち込んだセルヴィッチチノを使用。こちらの『心臓部』 は変更ございませんのでご安心を。
高密度に織り上げハリを出した上に、さらにハリのレベルを上げるため生地表面に天然樹脂加工を施し、歩く度バキバキと音が聞こえてきそうなくらい腰の強い素材です。
今回はちょうどフルモデルチェンジのタイミングですので、敢えて糊付き + 未洗いの 『ウブい状態』 で店頭出ししております。
板のように硬い生地にめり込む運針の細かいステッチワーク。個人的にはまずは糊付きのままを存分に楽しんで頂きたいかと。。。
この生地感を体に記憶させたらウォッシュの頃合いです。水を通すと縫製糸と生地の縮みにより、巻き縫い部分等にパッカリングが生まれます。
ウォッシュ後は乾燥の際に空気で生地が膨らみ影ができるので、より深みのある色合いになります。
玉縁ポケットは約2mmと極細。ワーク要素の中に上品さが伺えるのも、細部のディテールあってこそ。
ここまで極細にもなると熟練された縫製技術も必要となり、メイドインジャパンならではの品格を感じます。
「定番」という言葉通り、流行に左右されずに永く穿いて育てていきたいものです。
そのプロセスを楽しむため、必要不可欠なのが強度。
永く着ることを考慮し、イン、アウトシームは巻き縫いにし、摩擦の多い股下に天狗を流し込み、補強布を当て強度を高めています。
『裏を見ればその仕事が分かる』
今、適当に思いついた言葉ですが笑、『定番』 として長きにわたり君臨する為には 『言わずもがな』 な要素ですね。
まずは新色のナチュラルで軽やかなスタイリングから、ボーダーと合わせると清潔感もあり女性の好感度も◎なはず。
スニーカーとの相性で言えばテーパードの効いたシルエットに変更した事で、確実にアップしたと言えるでしょう。
ちなみに革靴合わせですとこんな感じです。 短靴や8ホール程度のブーツですとこれぐらいの見え方がベストでしょう。
色目はベージュ、ナチュラル、ネイビー、オリーブの4色展開、組み合わせ自由自在にお楽しみ頂けます。
個人的には(すでに数千人はいらっしゃるはずの)すでにクラシックチノをお持ちの方に真っ先にご紹介したいですね。
ここでは紹介していない変更点も多々ありますので、その辺りは是非店頭で。
モデルチェンジあるあるの
『前の方が良かった。。。』
なんて野暮な事は決して言わせませんので。 (万が一思っても言わないのが大人のたしなみです笑)
Bricklayer コースケ
Lax Mac Coat -Cotton/Nylon Highcount Weather-
2018FW継続の身幅たっぷり、ラグラン袖で丸みを帯びたシルエットです。
今回2019SSシーズンの生地は「ビーメックススーパー」
コットンとナイロン、1:1の混紡糸に高熱を加えてナイロン側のみを縮めています。
そのためハリのある生地になり、ドライな質感とシャリ感からサラッと羽織るのに嬉しい、春らしい仕上がりになりました。
加工の工程から化学的要素を連想させる生地ですが、コットンサイドがもつ天然素材の豊かでナチュラルな風合いが前面に出ています。
さらにはナイロンならではの軽さを持ち合わせ、双方の良いところを兼ね備えています。
もともと織密度の高い生地ですが、仕上げに撥水加工を入れているので水を弾いてくれます。
突然の雨でもへっちゃら、さっと払うだけで水滴がとれるので頼りがいがあります。
さらに水を弾くということは「汚れにくい」という事に繋がるので、イージーケアで永く着用出来るのも嬉しいポイントです。
パッと見た時の雰囲気やたたずまい(シルエット)は美しいの一言に尽きるのですが、
その美しさは内面からも滲み出ています。比翼側の細めの両玉縁ポケットと光沢のある裏地と共生地のポケット、
カン止め以外のステッチは表にはひびかず、ラグジュアリーな雰囲気が出ています。
そしてアクセントとなるレザーの力釦がいい仕事をしてくれています。
風を受けながら颯爽と歩きチラッと見えることを想像してください。小さなポイントですが男性であれば男心をくすぐられるグッとくるポイントのはずです。
ドレッシーな雰囲気からスーツやジャケットの上から羽織ることをイメージする方も多いはず。
オン、オフで使い分けれる二刀流ですが、 やはりLax(ゆるい)!オフの際は肩肘張らずにカジュアルに取り入れましょう。
重い冬のアウターと切り替え、一足先に春の訪れを感じるスタイリングを一緒に楽しみましょう。
気分を一新してくれること間違いなしです。
Bricklayer Kosuke
2019 SPRING & SUMMER COLLECTION









