2020年11月23日
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Atelier Long Coat
フランスのアートスクールなどでよく使用されたロングコート(アトリエコート)。
作品を作る際に衣類が汚れないよう羽織っていた作業服。
豊かな感性に彩られたフランスのワークウェアは、働く多くの人達の為に生まれ、機能性の求めに応じて考えられたモノであるはずなのに、
『デザインの洗練』と『着心地』を忘れないものでした。
*A VONTADEの解釈でブラッシュアップした、本日は『Atelier Long Coat』のご紹介です。
素材は経糸にブリティシュウール、緯糸にリネンを打ち込んだクラシックなサージ素材。
洗いをかけてシワ感が生まれ、素朴な質感は見た目以上に天然素材ならではの柔らかさな風合いに仕上げています。
縦糸ウールの3本に対して、緯糸リネンを1本の割合で綾織りにすることで、横に走る白いリネン糸が浮き出る
ネップのような表情は、ヘリテージやクラシックと云った表現が似合うでしょうか。
縮絨を入れ水を通す事で油分の抜けたドライなタッチが重厚感を高め、ヴィンテージライクな表情が特徴的です。
ギャバジンのような上品でクリーンなイメージというよりかは、ツイードやミリタリー、ヴィンテージが好みの方にはストライクでしょうか。
1920年代のフランスアトリエジャケットをデザインソースに作成されたロングコート。
こちらのGREY MIXは、通称”黒シャン”や”ソルト&ペッパー”と呼ばれるブラックシャンブレーが
フェードしたデニムのような風合いに見間違えるほど。
フロントには形状や大きなの異なるポケットが4つ配され、機能性にも優れたデザインです。
シンプルなデザインながらもパッチポケットは中縫い始末で膨らみのある表情に仕上げています。
オーソドックスな衿の形状でトップボタンを外せば襟を返してテーラードのような雰囲気で着る事も可能です。
ストンと下がったラインは体形を選ばず、バックスタイルはノーベントの綺麗なラインとなっています。
メルトン等に比べ若干心許ない生地感ですが、厚手のニットや軽ジャケットの上からも羽織れるように身巾を広く取ってあり、
インナーコントロールで真冬も凌げるといった生地感で、レイヤリングの腕の見せ所となっています。
ウール混ならではのウォーム感は寒々しくならないのがメリットで、内ポケットが左右に3つあり、
寒さに弱い方はカイロを入れて暖をとるのも良いでしょうか。
裏地はキュプラではなく綿100%の高密度ヘリンボーンにする事で、よりクラシックな雰囲気のある仕上がりに。
袖を捲ったりボタンを開け閉めした際に覗く、端まで縫われた裏地が良い塩梅となっています。
本水牛の釦は生地の風合いの良さを更に引き立て、裏の力釦がアクセントになっています。
モデル身長172㎝、体重57㎏、サイズM着用
中高年のロングコート離れが深刻となっており(Bricklayer調べ)何かと敬遠されがちなアイテムですが、
見た目以上に軽やかで良い意味で『ラフ』に扱え、サラッと羽織れる分使用頻度やポテンシャルの高い
アウターかと思いますけどね。
本質的にこの手の洋服を着る人は、雰囲気やムードを求める傾向にありトラッドなスタイルを好む方には打ってつけかと。
この抜け感と申しますか落ち感と申しますか、シンプルながらもムードや存在感のあるアトリエコートは試して頂きたい1着です。
個人的にはGREY MIX推しです。
今年最後の連休に沢山のご来店を有難うございました、年末まで突っ走ります!
■ Atelier Long Coat ■
material/ 60% Wool.40% Linen
color/ BLACK.GREY MIX
size/ S.M.L
price/¥49.000+tax
Atelier Long Coat商品ページ→http://shop.brick-layer.jp/?pid=154473936
Bricklayer Horii